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安田 好隆
メキシコ

メキシコ通信~「Si se puede!」やればできるさ!~

安田 好隆
1984年9月19日生まれ。東京都出身。高校時代より指導者を目指し、卒業前から母校である國學院久我山高校の指導にあたる。横河武蔵野FCの指導を経て、2007年8月にメキシコへ。メキシコ第2の都市、グアダラハラに本拠地を構える、チーバス・デ・グアダラハラのサッカースクールで監督を務め、今シーズンからPachuca ADALUのU-15監督に就任。また、スポーツコーディネーターとして日本から来るクラブのメキシコ遠征コーディネートやメキシコ人指導者による日本でのサッカークリニックも行っている。メキシコサッカー協会公認ライセンス レベル3取得。「Si se puede!」(スィ・セ・プエデ)は、スペイン語で「やればできるさ!」の意。

メキシコ

■熱狂、グアダラハラダービー!!

2009.3.29

こんにちは。

3月15日に、グアダラハラにある2つのプロクラブのリーグ戦での対戦がありました。
Chivas de Guadalajara(チーバス・デ・グアダラハラ) vs  Atlas(アトラス) 
ハリスコスタジアムで行われたこの試合は、グアダラハラの人々の多くが注目する試合で「クラシコ」と呼ばれています。21日には、同じくグアダラハラに本拠地を構えるチーム同士の対戦、 
Atlas vs Tecos(テコス)
が行われましたが、やはりファンの多さ、チーム力などから今回の「クラシコ」にはかなわないですね。

前回の対戦はスタジアムに足を運びましたが、今回は車の渋滞を懸念し、断念。Barで友人たちとの観戦になりました。

Atlasは、ここ3年間での6試合のクラシコでChivasに勝ち星がありません。今回の対戦でも前半でGKが退場……残りの時間を10人で戦わなくてはならない状況に。誰もが今年も例年と同じか……と思ったはずです。

しかし、Atlasを救ったのは前回のコラムで書いた、リカルド・ラボルペ監督でした。
Atlasの守備組織は10人になってからも崩れることはなく、選手たち一人一人も集中力・運動量ともに維持していました。最後までChivasに得点を許すことなく、試合終了間際に得たPKで1-0と勝利したのです。

試合後のインタビューでラボルペ監督は、選手たちを称えています。その中に
「hay que mantener el orden hasta el final」
という言葉があります。「Orden」とは、日本語に訳すと、「秩序」が最適でしょうか。この文を訳すと、「(チームの)秩序を試合終了まで継続する必要がある」。

つまり、彼は試合に勝つためにはチームの秩序(物事を行う場合の正しい順序・筋道)をしっかりと守るということが最も重要である。としているのです。最近のAtlasの試合を観ていても、4試合で2失点。彼の求める「秩序」が試合を重ねるごとに浸透していくのが、はっきりとわかります。

さらに彼は、「ボールを持っていた時間は相手のほうが長かった。しかし、われわれはどのように守備組織を作ればいいかを知っていたし、選手は非常に頭を使って試合を進めた。センタリングからの相手の得意の攻撃も克服することができた。今日の試合は完璧だったといえる。」といったコメントも試合後のインタビューで残しています。

やはりこれも、「守備」をキーワードにした発言。しかし、実際のAtlasを見ると、後ろに多くの人数をかけてカウンターという、いわゆる守備的なチームではなく、前線・中盤から守備が始まり、高い位置でボールを奪って攻めるという形をとっています。

また、インタビューを聞いているとラボルペ監督が相手の戦い方を非常に分析しているのが分かります。
相手がこのように攻めてくるのを知っていたから、このように対応した。われわれが、このような戦法をとったので、相手はあの交代選手を入れたのだろう、だから私はあの交代を行ったのだ。など、相手のやり方に対して常に打つ手を持っているようでした。

そんなわけで、今回のグアダラハラダービーはAtlasが3年ぶりの勝ち星をChivasから獲得。僕にとっては、改めてラボルペ監督への興味が沸く結果となりました(笑)。

来週の
Atlas vs Tecos
もう一つのグアダラハラダービーも楽しみです。

それでは、また。

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