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新年あけましておめでとうございます。
休載期間を経て、また連載を始めさせてもらうことになりました。
今年もよろしくお願いします。
さて、昨年の12月に行われたクラブワールドカップ、みなさんもまだ記憶に新しいのではないのでしょうか?
僕が住むメキシコからも北中米カリブ王者としてパチューカが2年連続出場しました。
結果はご存じの通り、アル・アハリ(アフリカ王者)を4-2で破り、リガ・デ・キト(南米王者)に0-2、そしてガンバ大阪(アジア王者)に0-1という結果でした。
2007年度は初戦でエトワール・サヘル(アフリカ王者)に負けていたので、今回は3試合できただけよかったかなと思うことにしましょう…。
僕にとっては、ガンバ大阪が勝ってくれたことによって、同居人に掃除担当を変わってもらったり、ご飯をごちそうになったりといい思いをさせていただきました(笑)。
さて、クラブワールドカップ後のパチューカに対する、メキシコでの報道ですが、やはり厳しいものが多かったですね。
特にガンバとの対戦では、
「ガンバ大阪は勝利に値する素晴らしいチームだった」と評価しつつも、
「何もいうことがないほどの散々な内容であった」
「ボールは支配したが、何もできなかった」
「スピードと素早いタッチという明確なスタイルを持つガンバは、余裕を持って勝利を手にした。もっと大差の敗戦となっていてもおかしくなかった。」
など、報道内容も散々なものでした。
しかし、僕の周りの指導者の友人などは「いや、でもパチューカのほうがボールは支配していたから」と平気な顔をしています。
そう、ここメキシコではボールを支配しているチーム=良いチームという感覚が非常に強いのです。
確かに僕も試合を見ていて、パチューカの選手のほうが、ガンバの選手よりもボール扱いが巧みであるというのは感じました。
普段はあまり気づきませんが、メキシコのチームが日本のチームと対戦する試合を見ると顕著に現れるのがボールコントロールの差です。
トラップする際に日本の選手はボールが少し足から離れていて、メキシコの選手は足にスッと収まる感じがします。
ガンバの中で、そのタッチができていたのが遠藤保仁選手とルーカス選手だと僕は感じました。そういったタッチができる選手は狭い局面でも慌てずにボールを扱えます。
なぜなら、ボールが足元にあるためにボールを見る必要がなく、その分、顔を上げて周りの状況を確認できるからです。
ボールが足から離れてしまうと必然的にボールを見なくてはならなくなります。そうすると顔が上がらず、周りの情報が何も入っていない状態で、ボールを持つことになるので慌ててしまうのです。
それが、きっちりとできていた遠藤選手やルーカス選手が起点となってボールを落ち着かせたり、タメを作ったりして、その間に周りの選手が動く。非常にいいサッカーをしていたと思います。
また、今回の対戦では、ガンバのプレシャーが素晴らしくパチューカはたくさんのミスをしてしまいました。ボールをつなぐサッカーを行うチームは、こういったミスが続くといつまでも自分たちのリズムを作ることができません。メキシコサッカーらしい場面も何回かありましたが、今回はガンバの完勝といっていいと思います。
僕としては今年もぜひ、メキシコのチームが北中米カリブの王者、日本のチームがアジアの王者になり、クラブワールドカップでもう一度戦ってほしいと願っています。
メキシコのチームと日本のチームが対戦するのを見ることは非常に興味深いですからね。
両国とも応援していきたいなと思います。
それでは、今日はこの辺で。
2009年度もメキシコ通信をよろしくお願いします。 |