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深澤 佑介
イングランド

新・イングランド通信 ~No Football No Life~

深澤 佑介
1986年8月1日生まれ。静岡県出身。
高校まではとにかくサッカーに明け暮れ、卒業後、指導者の道を志し2006年に渡英。1年間アマチュアクラブでプレー後、2007年にリバプールに移り、リバプール・ジョン・ムーアズ大学のサッカー科学部に進学。同時にイングランド・ディビジョン1(プロ3部)のトランメア・ローバーズにて育成部のアシスタントコーチに就任。リバプールFCの下部組織でも研修を受ける。サッカーの母国にて日々悪戦苦闘中。
FAレベル1コーチングライセンス取得。

イングランド

■注目! ジャック・ウィルシャー

2009.8.21


プレミアリーグもいよいよ開幕!リバプールは残念ながら開幕戦では負けてしまいましたが、長いシーズンの始まりは大興奮です!

開幕戦での注目は、エバートンを6-1で下したアーセナルでしょう。エバートンはレギュラーメンバーの入れ替わりがほとんどなく、連携も高く守備力に定評のあるチーム。そこから6点を奪う爆発力を持ったチームは、他のプレミアリーグのクラブでは、少し考えられない気がします。

アーセナルはマンチェスター・シティのような大型補強があったわけではありません。むしろ中心選手だったアデバヨールと、コロ・トゥーレを失い(共にマンチェスター・シティに移籍)戦力ダウンしたと見られていました。

しかし終わってみればアーセナルらしい素晴らしいフットボールを披露して大量得点。まだ開幕戦が終わっただけで、先のことは分かりませんが、それでも今シーズンのアーセナルのフットボールには期待してしまいます。

そんなアーセナルの注目選手を1人紹介したいと思います。彼の名前はジャック・ウィルシャー。現在17歳のアタッカーです。日本でも少しずつ注目され始めているかもしれませんが、彼のプレーを目にした人はまだ少ないのではないでしょうか。

僕が今まで見てきたユース年代以下のすべての選手の中で、間違いなくいちばんなのが、このジャック・ウィルシャーです。昨年、FAユースカップを見たときに、16歳の彼を見て衝撃を受けました。

フィジカル能力を比べたら、同じように16歳で注目を浴びたルーニーや、ウォルコットに大きく劣ります。身長もわずか170センチです。特別に速いわけでも、強いわけでもない。それでも抜群のテクニックと“賢さ”で、ゲームを支配できる能力を持っていました。

例えるなら、イニエスタに近いような、イングランドにはなかなかいないタイプのミッドフィールダーです。

ウィルシャーは9歳でアーセナルに入団し、順調に成長していき、昨季トップチームでもデビューを果たし、得点を記録しました。基本的にはリザーブリーグでプレーしているのですが、そこでも20試合で15得点。リザーブリーグは、トップの一歩手前なので非常にハイレベルなのですが、16歳にしてそのレベルの中でもすでに飛び抜けた存在でした。

近い将来、イングランド、プレミアリーグのスター選手になることは間違いないといわれているウィルシャー。彼がそこまで成長できたのは、もちろん彼の才能と努力もありますが、「アーセナルというクラブでべンゲルが監督だから」という要素も大きいといわれています。

アーセナルは30歳以上、または20代後半の選手とは、基本的に単年契約しかしないという方針があり、カップ戦での平均年齢は18歳というくらい、若手を積極的に起用します。

大型補強をしなくても若い選手にチャンスを与え、彼らが成長していき、チームの力になることを考えれば、それが最も効率的な「補強」といえるのかもしれません。

ということで、今シーズンはアーセナルのジャック・ウィルシャーという選手にも、注目してみてください!

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