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深澤 佑介
イングランド

新・イングランド通信 ~No Football No Life~

深澤 佑介
1986年8月1日生まれ。静岡県出身。
高校まではとにかくサッカーに明け暮れ、卒業後、指導者の道を志し2006年に渡英。1年間アマチュアクラブでプレー後、2007年にリバプールに移り、リバプール・ジョン・ムーアズ大学のサッカー科学部に進学。同時にイングランド・ディビジョン1(プロ3部)のトランメア・ローバーズにて育成部のアシスタントコーチに就任。リバプールFCの下部組織でも研修を受ける。サッカーの母国にて日々悪戦苦闘中。
FAレベル1コーチングライセンス取得。

イングランド

■フットボールと酒

2009.2.19


少し前に、リバプールのジェラードがパブでの暴力事件に関わった、というのは、日本でも報道されたと思います。あの事件に関しては、ジェラードの仲間の一人がパブで他の客にいいがかりをつけられ、ケンカのようになったということだった。ジェラード自身は何かをしたわけではなく、また処罰もなく、試合にも出場しています。が、イングランドでは、こうしたお酒を飲む場(パブ)での事件がちょこちょこあります。

ドイツ人とイングランド人は酒好きだといいますが、それは間違いありません(笑)。街のいたる所にパブがあり、昼間から仲間同士で集まってビールを飲みます。サッカー観戦にもビールは欠かせません。プレミアリーグの試合の日にはパブに多くの客が集まり、ビールを飲みながらスクリーンに向かって声援(ヤジ?)を送ります。

スタジアムでも、今はほとんどのスタジアムで、観戦中の飲酒は禁止されていますが、ハーフタイムになるとスタジアム内の店に行列ができ、ハーフタイム中にビールを体内に注入します(笑)。

僕もお酒は好きなほうですが、イングランド人にはかないません。すべてのイングランド人が、というわけではないですが、その割合は世界でもトップレベルなのではないでしょうか?

イングランドではお酒とフットボールは切り離せない関係なのです。

さて、それではフットボール選手はどうなのでしょうか? お酒好きはやはり多いようです。少し前までは試合前にも当たり前のようにお酒を飲んでいたようです。が、さすがに近年では、多くの選手がシーズン中のお酒は控えているみたいです。

代表的な例は、やはりポール・ガスコインでしょうか?『ガッサ』の愛称で親しまれている彼の酒好きは非常に有名で、アルコール依存症となり、数々のトラブルを引き起こしました。イングランドのサッカー界では、酒好きはすぐに「ガッサ」と呼ばれ、からかわれます。

トランメアのU-15チームのコーチはかつてトランメアで500試合以上に出場した名選手なのですが、彼も僕らの間ではよく「ガッサ」と呼ばれています。試合後には必ずパブへ連れて行かれ、反省会と称して延々と飲み続けるのですが、現役時代の彼も今と変わらない飲みっぷりだったようです。

「試合前の夜に10杯飲んでも次の日には俺がベストプレーヤーだったんだ(笑)」と豪語していました。それでも昔は彼だけが特別だったというわけでもないようです。試合前日にも当たり前のように飲酒する選手も多かったと聞きます。

それでもそれが影響で試合に悪影響が出たという話も、ほとんど聞きません。話を聞いていると、身体への悪影響以上に、精神的にアルコールが必要とされていたのかなという気がします。

お酒を飲むことが生活のルーティーンとしてあって、それが崩れることのほうがパフォーマンスに影響が出る恐れがあったのかなと思います。僕はサッカー選手がベストなパフォーマンスを発揮するためには、生活からきちっと節制してベストな準備をすることが当たり前だと思っていますが、選手によってコンディションの保ち方はそれぞれなのかなとも感じました。

でもお酒を飲んだほうが良いというわけでは決してないですよ!(笑)。

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