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先日、われらがリバプールFCのキャプテンであるスティーブン・ジェラードが、スポーツへの貢献の印として、リバプール・ジョン・ムーア大学から名誉フェロー(名誉研究員)の表彰を受けたというニュースを聞きました。そうです、僕の通っている大学です!
ジェラードは「リバプール・ジョン・ムーア大学の名誉フェローとなったことを非常に誇りに思う。LJMU(大学の略称)は、このリバプールの街や人々に貢献しただけではなく、サッカーの科学に国際的な信用を与えた。この賞に表彰されたことを光栄に思う」とコメントしていました。
マンチェスターのアレックス・ファーガソン監督のように、リバプールでは神のような存在であるジェラード。そんなジェラードが今回、僕の通う大学の名誉フェローとなったことは、僕としても非常にうれしいニュースです。具体的に今後どういった活動をするのかはわかりませんが、特別講師として来てくれたりしたら最高ですね(笑)。
実は僕もたまたまお会いしたことがあったり、僕の師匠であるトランメア・ローバーズの監督が彼と幼なじみということもあってよく話を聞くのですが、非常に誠実で、いわゆる「いい人」という印象を受けます。個人的にも大好きな選手です。
そんなジェラードが、リバプール中で特別な存在として愛されているのは、その彼の人柄であったり、イングランドを代表する世界的名プレーヤーであるからという要素ももちろんあるのでしょう。しかしいちばん大きな理由は、彼が9歳からリバプールFCの一員として育ち、世界的に認められるようになっても移籍をせず、彼自身がリバプールを深く愛しているからです。
ちなみにジェラードをアカデミー時代に指導していたコーチによると、ジェラードは今でこそ大型のミッドフィルダーと呼ばれていますが、昔は小柄で、ポジションも右サイドバックをしていたそうです。トレーニングは常に全力。アクティブに取り組み、学校の成績も良かったと聞きます。そのアカデミー時代に体格もスキルも急激にアップしていったそうです。彼がいたアカデミーには、他にもオーウェンやキャラガーといった、後にイングランドを代表する選手が在籍し、圧倒的な強さを誇っていました。
しかし時代も変わり、現在ではリバプールを含めプレミア中のクラブで、アカデミー出身選手の数は減ってきています。その結果、イングランド代表のカペッロ監督も「プレミアリーグにはイングランド人が35パーセントしかいない」と嘆いていますし、「6+5ルール」(外国籍選手の出場を5人までとするルール)も盛んに叫ばれています。
といっても、イングランドでは協会やリーグよりも各クラブの力が強いため、なかなかうまくはいかないでしょうが……。逆にイングランド人ももっと海外に出ていくべきだと個人的には思いますが、やはり地元で育った選手が活躍するのは、そのクラブの将来にとっても、サッカー界全体の将来にとってもうれしいことなのでしょう。
高校野球でも、県外出身選手を集めた名門校より、地元の選手で戦う高校のほうが一般的に好感を持たれるのは、そこにスポーツの本質的なものを、多くの人が無意識的に感じているからではないでしょうか?
今やサッカーは理想論やきれいごとで通用するような世界ではないと思いますし、育成をもっと強化して、地元の人間でクラブを構成すればいいというわけではないですが、それでも、第二のジェラードが出てくることを期待している自分も、やはりどこかにいたりします。 |