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深澤 佑介
イングランド

新・イングランド通信 ~No Football No Life~

深澤 佑介
1986年8月1日生まれ。静岡県出身。
高校まではとにかくサッカーに明け暮れ、卒業後、指導者の道を志し2006年に渡英。1年間アマチュアクラブでプレー後、2007年にリバプールに移り、リバプール・ジョン・ムーアズ大学のサッカー科学部に進学。同時にイングランド・ディビジョン1(プロ3部)のトランメア・ローバーズにて育成部のアシスタントコーチに就任。リバプールFCの下部組織でも研修を受ける。サッカーの母国にて日々悪戦苦闘中。
FAレベル1コーチングライセンス取得。

イングランド

■これからのカギを握るのはアメリカ!?

2008.7.17

今回は前回に引き続き、DCユナイテッドvsLAギャラクシーの試合について書きたいと思います。最近はイングランド通信というよりも、アメリカ通信になってきていますね(笑)。

試合のほうは4-1で、DCユナイテッドが勝利しました。1試合見ただけでは判断できないですが、この試合を見る限り、普段見ているヨーロッパのサッカーや、Jリーグと比べても、かなりのギャップがあるように感じました。

さすがアメリカだけあって、身体能力の高さに驚かされるような選手もいましたし、ベッカムやアメリカ代表の中心選手、ドノバンの能力は素晴らしいものがありました。しかし、全体的には個人のテクニックもレベルが低く、チームとしての戦い方にも共通した意識が感じられず、ディフェンス面では特にその稚拙さが目立った試合でした。

ギャラクシーのほうは簡単に危険なスペースを開けてしまい、そこを突かれて失点したにも関わらず、その後も修正できずにピンチを招いていました。

観客の中には得点シーンやチャンスシーンが多く、エキサイティングな試合だと感じた人もいるかもしれませんが、「勝利するためのサッカー」を考えると、物足りない試合だったように感じます。

テレビでも他の試合を見ましたが、MLSはまだまだ向上の余地があるのではないかと思います。しかし逆に考えると、現段階でも代表レベルではワールドカップの常連で世界でも強豪といわれるこの国が、サッカーの強化にもっと力を入れたらと考えると恐ろしいことです。

アメリカの子供たちは、複数のスポーツを同時にこなすというのは普通のことです(だからNBAから大リーグに移籍したマイケル・ジョーダンのようなケースが起こるのでしょう……)。サッカーをしている子供たちの中にも、バスケットやアメリカンフットボールや野球を経験している子供が多くいます。

しかし、その中から最終的にサッカーを選ぶという子は、4大スポーツに比べるといまだに少ないようです。運動能力の高い子たちは特にそうです。

アメリカ国民がサッカーにもっと関心を持ち、子供たちがサッカーを選択するようになり、MLSにも力が入れられるようになれば、サッカーの勢力図が変わるかもしれません。
こうして書くと、アメリカはまだまだヨーロッパのサッカーから学ばなければいけないと感じられるかもしれませんが、そうばかりでもなく、逆にヨーロッパや日本がアメリカに学ぶことも数多くあると僕は思います。

トレーニング法にしても指導法にしても、アメリカのスポーツはヨーロッパのサッカーとは大きな違いがあり、学ぶべき部分はたくさんあります。実際ドイツワールドカップでドイツ代表を率いたクリンスマン監督はアメリカに在住していたということもあり、アメリカ式のコンディショニングやメンタルケア、さらにアメフト式に攻撃専門コーチと守備専門コーチを採用するといった取り組みをして、ドイツ代表を3位に導きました。

すべてアメリカのやり方が良いというわけでは決してありませんが、視野を拡げるという意味でも、この国で多くのことを学んでいきたいと思います!

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