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深澤 佑介
イングランド

新・イングランド通信 ~No Football No Life~

深澤 佑介
1986年8月1日生まれ。静岡県出身。
高校まではとにかくサッカーに明け暮れ、卒業後、指導者の道を志し2006年に渡英。1年間アマチュアクラブでプレー後、2007年にリバプールに移り、リバプール・ジョン・ムーアズ大学のサッカー科学部に進学。同時にイングランド・ディビジョン1(プロ3部)のトランメア・ローバーズにて育成部のアシスタントコーチに就任。リバプールFCの下部組織でも研修を受ける。サッカーの母国にて日々悪戦苦闘中。
FAレベル1コーチングライセンス取得。

イングランド

■厳しい公式戦の中で

2008.6.26

ユーロ2008が熱い!!

ベスト4が出そろいましたが、予想外の波乱もあり、なかなか面白い展開になっているのではないでしょうか。個人的には、前評判の低いチームが高いチームに勝つというケースは大好きです。そのケースが最も頻繁に起こるスポーツの一つが、サッカーでしょう。

しかも今大会では能力的に劣るといわれるチームが、守備をガチガチに固めて相手のサッカーを壊すことによって波乱を起こすのではなく、攻撃的に戦って得点を奪い、波乱を起こしているケースが多いというのも、勉強になりますし、見ていて単純に面白いです。

僕はアメリカにいるため、なかなか全試合を見ることはできませんが、見ることができた試合の中からは、そのようなことを感じました(ちなみにアメリカ国内では当然のことながら盛り上がってはいませんが……)

さてさて、このユーロのような大会を見ていて感じるのは、国の威信をかけて戦う「勝負」の試合と、親善試合の違いです。

当然のことながら、ユーロやワールドカップのように、勝負のかかった試合と、テスト的な要素の高い親善試合では、得られるものは全く違ってきます。

得られるものの要素がそもそも違うということもありますが、その量に関しても違いは大きくあるでしょう。

国民の期待を背負い、プレッシャーを受けながら全力で勝ちに行く試合にかかる負担は、体力的にも精神的にもテスト試合とは大きく違いますし、そうした負担を乗り越えて作られていくチーム力の成長にも違いが出てくるでしょう。

そう考えると、こうした勝負のかかった大会(試合)をこなしていくことは、大きな成長につながっていくと思います。実際に、このユーロでも大会中に成長しているチームがいくつかあると感じています。

こうした勝負のかかった試合の数、つまり大きく成長できる可能性を秘めた機会が、ヨーロッパでは数多くあるわけです。

今回のユーロが終われば、すぐにワールドカップの予選が始まります。そしてワールドカップを終えた後には、すぐにユーロの予選が始まります。予選の中でもテスト的な意味合いを持つ試合もありますが、それでも勝負のかかった試合であることに違いはありません。

いずれにせよ、親善試合の数よりも公式戦のほうが圧倒的に多いというわけです。しかも戦う相手のほとんどは、レベルの高いヨーロッパの強豪です。常にハイレベルな相手とプレッシャーのかかる中で戦うのです。

一方でアジアを見てみると、アジアカップはレベル的にも厳しさ的にも、まだユーロほどではないと思いますし、予選に関しても同じことがいえます。

ワールドカップ予選で、日本がアウェーのバーレーン戦で負けたことが大きく取り上げられましたが、「日本が全勝で楽々予選突破!」というよりも、アジア全体のレベルがアップし、厳しくレベルの高い試合を数多くこなし、その中で勝っていくことを目指す、というほうが、将来的には日本にとっても、その他のアジアの国にとってもプラスになっていくのではないのでしょうか?

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