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深澤 佑介
イングランド

新・イングランド通信 ~No Football No Life~

深澤 佑介
1986年8月1日生まれ。静岡県出身。
高校まではとにかくサッカーに明け暮れ、卒業後、指導者の道を志し2006年に渡英。1年間アマチュアクラブでプレー後、2007年にリバプールに移り、リバプール・ジョン・ムーアズ大学のサッカー科学部に進学。同時にイングランド・ディビジョン1(プロ3部)のトランメア・ローバーズにて育成部のアシスタントコーチに就任。リバプールFCの下部組織でも研修を受ける。サッカーの母国にて日々悪戦苦闘中。
FAレベル1コーチングライセンス取得。

イングランド

■奨学生としての契約

2008.5.13

トランメア・ローバーズも今シーズンの日程を終了し、オフシーズンに入りました。トップチームは8位に終わり、チャンピオンシップ(2部)昇格はならず……。

僕がかかわらせてもらっているU-15は、センター・オブ・エクセレンスのリーグで2位(順位がついたとしたら)という好成績を収めました。

このシーズンからこのクラブにかかわらせてもらい、僕自身非常に多くのことを学ばせてもらいました。サッカーの中身の部分はもちろん、プロとしての態度、規律、選手とのコミュニケーション、モチベーションの高め方……ここでは書き切れないほどです。

来シーズンのことは、まだどうなるかわかりませんが、いずれにせよこのトランメアで戦い、学んだこの最初のシーズンは、自分の将来にとっても、大きな経験となるでしょう。

そんな多くのことを学ばせてくれたトランメアの選手たち。このU-15からU-16に上がる時期が一つ大きなステップとなります。というのも、イングランドのプロクラブでは、大抵16歳からフルタイムの奨学生としての契約が始まり、更に本格的にプロとしての道へ進んでいくからです。

フルタイムの奨学生、つまりクラブと契約して奨学金という名の給料をもらい、プレーをするということです。多くのケースでは17歳、または18歳からは、ほぼサッカーにのみ専念し、1日を通してクラブで活動するという形になります。

選手たちは、この奨学生として契約できるかどうか、それとも放出されるのか、という非常に難しい時期にあるわけです。

コーチ陣がミーティングを重ね、最終的には育成部長を中心として判断が下されることになります。僕も意見を求められるわけですが、共に戦ってきた選手をそのような判断のために評価するのは、それがプロのフットボールだと理解しているつもりでも、なかなか難しいものです。

できることならば全員に奨学生として契約してもらいたい。でもそういうわけにもいきません。選手にとっては厳しい現実ですが、これを受け入れて先へと進んでいかなければいけません。

イングランドでは、こういった面の厳しさもあってか、選手たちは普段のトレーニングから非常に高い意識で取り組んでいます。練習で手を抜くような選手は、少なくともトランメアでは見かけません。よく練習を見させてもらうリバプールFCの下部組織でも、当然のように選手は常に100パーセントでプレーしています。

才能のある選ばれた選手たちが、そういった高い意識でトレーニングを積む。それでもトップチームへ昇格し、真のプロフットボーラーになれるのはほんの一握りの選手であり、逆にそういった高い意識で取り組むのは、選手たち自身も当然のことのようにとらえています。

こういった「当たり前」が、イングランドのフットボールが世界でもトップレベルにある根本的な原因の一つなのかなと思います。高い意識が習慣化され「当たり前」になっていく。するとそれからさらに先を求める。当然レベルは上がっていく。

僕自身も、選手に負けない意識の高さで、これからも学んでいきたいと思います!

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