STRIKER DX

ストライカーデラックス
ショップ.学研 学研のオンラインショップ Gakken
www.soccerstriker.net
トップページ マッチレポート コラム トピックス セレクション バックナンバー ムック リンク
最近のコラム


2008年7月23日
イギリス人コーチのココがすごい!


2008年7月17日
これからのカギを握るのはアメリカ!?


2008年7月9日
アメリカサッカーは、一つのショーのようなもの!?


2008年7月1日
来シーズンへ向けて


2008年6月26日
厳しい公式戦の中で


2008年6月20日
アメリカのサッカーへ!


2008年6月18日
イングランドのサッカーメディア


2008年6月5日
日本に帰ってきて思うこと


2008年5月28日
スライディングタックルの技術


2008年5月20日
フェアプレー枠でUEFAカップ出場


2008年5月13日
奨学生としての契約


2008年5月8日
選手は買うもの? それとも育てるもの?


2008年4月29日
練習を休みます、と伝えること


2008年4月22日
FAユースカップ決勝からの考察


2008年4月17日
スカウサーが世界を支配する!?


2008年4月8日
サッカー科学部


2008年4月1日
静岡県選抜は、世界に通用するのか?


2008年3月25日
イングランド育成には公式戦がない!?


2008年3月18日
母国イングランドのプロクラブ


アルゼンチン 南米通信
~ラ・ビダ・デ・ホルヘ~
イングランド 新・イングランド通信
~No Football No Life~
スペイン スペイン通信
~Entrenador KAZU~
イタリア イタリア通信
~ジョカトーレ まことの挑戦~

   ■休載中■
ドイツ ドイツ通信
~夢をリアルに~
イングランド イングランド通信
~inside walker~
トップコラムワールドサッカー通信局>新・イングランド通信 ~No Football No Life~ スカウサーが世界を支配する!?
Column コラム
海外発!日替わりリレーブログ ワールドサッカー通信局
深澤 佑介
イングランド

新・イングランド通信 ~No Football No Life~

深澤 佑介
1986年8月1日生まれ。静岡県出身。
高校まではとにかくサッカーに明け暮れ、卒業後、指導者の道を志し2006年に渡英。1年間アマチュアクラブでプレー後、2007年にリバプールに移り、リバプール・ジョン・ムーアズ大学のサッカー科学部に進学。同時にイングランド・ディビジョン1(プロ3部)のトランメア・ローバーズにて育成部のアシスタントコーチに就任。リバプールFCの下部組織でも研修を受ける。サッカーの母国にて日々悪戦苦闘中。
FAレベル1コーチングライセンス取得。

イングランド

■スカウサーが世界を支配する!?

2008.4.17

リバプールFCが、アーセナルを破り、チャンピオンズリーグ準決勝に進出!

準決勝に勝てば、4年間で3度目の決勝進出です。世界最高レベルにあるチャンピオンズリーグでこの成績はすさまじいものです。リバプールを含め、今年のチャンピオンズリーグは、去年と同じ、ベスト4のうち3チームがイングランド勢になりました。

もちろん地元では大騒ぎ。僕もパブで観戦していたのですが、叫んで歌ってすごい盛り上がりでした。スタジアムには、「Scousers rule the world!!」(スカウサーが世界を支配する!)という文字も。スカウサーとは、”スカウス”というリバプール特有のなまりをしゃべる地元民のことです。彼らのリバプールFCに対しての熱の入り方は半端ではありません。

スタジアムの文字からもわかるように、イングランド人は自分の応援するクラブをまさに自分自身だと思っています。スカウサーたちにとっては、リバプールFCは自分たちの誇りなのです。イングランドでは他の街でも、例外なくサッカーが生活の大きな一部分として溶け込んでいます。

自己紹介のときでも、まず、「Who do you support?」と応援しているクラブを聞くのですが、日本語に直訳すると、「誰を応援してる?」という日本人が聞いたら変な表現になります。クラブを人のように感じているイングランド人だからこそ、通じる表現なんじゃないでしょうか。

そんなサポーターたちは本当に熱く、スタジアムの雰囲気は異様ともいえるものです。リバプールにしても、スタジアムはほぼ常に満員(シーズンチケットのウェイティングリストに約1万5千人!) その中でリバプールのサポーターソング、「You’ll never walk alone(君は独りじゃない)」を聞くときは、いつも特別な気持ちになります。

そんなサポーターがついているからこそ、ホームとアウエーの戦い方にも変化が出てくるし、成績にも大きな違いがでてくるのでしょう。だからこそ、チャンピオンズリーグでも、同点の際はアウエーゴールが2倍でカウントされるというレギュレーションが生まれるのですね。

しかし、なぜそれほどのサポーターがいるのでしょう? 

もちろん歴史的なものは大きいと思います。物心ついたころから自分の父親や母親が、1つのクラブを応援し続けていれば、自然とその子供も応援するようになるでしょう。

フットボールはもともとイングランドの労働者階級のスポーツとして生まれ、広まっていきました。彼らにとってフットボールは唯一といってもいいエンターテイメント。

それは今の時代になっても、近いものがあります。あまり変化することを望まないイギリス人の気質もあるのかもしれませんが、日本ほど豊富なエンターテイメントがあるわけではなく、シンプルな生活の中にフットボールが大きく存在しています。

それがいい、悪いというわけではないですが、日本という、物にあふれて多くのエンターテイメントが存在し、次から次へと新しいものが出てくる国で生まれ育った自分としては、そういったシンプルな生活を楽しんでいるイギリス人を見ると、幸せとは何なのだろうと考えさせられます。

その国のサッカーを支えているのは、結局その国のサッカー環境を作る多くのサッカー好きの人たちで、彼らの力がサッカーのレベルに深く結びついていることは間違いありません。

でも日本はイングランドのようにはならないだろうし、なる必要もないと思います。日本は日本としてのサッカーのモチベーションの対象となるものを見つけ、追求していく必要があるのかなと僕は思っています。

次のコラム←

ワールドサッカー通信局トップへ →前のコラム

ストライカーDX トップ マッチレポート コラム トピックス セレクション/スクール バックナンバー ムック リンク