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リバプールFCが、アーセナルを破り、チャンピオンズリーグ準決勝に進出!
準決勝に勝てば、4年間で3度目の決勝進出です。世界最高レベルにあるチャンピオンズリーグでこの成績はすさまじいものです。リバプールを含め、今年のチャンピオンズリーグは、去年と同じ、ベスト4のうち3チームがイングランド勢になりました。
もちろん地元では大騒ぎ。僕もパブで観戦していたのですが、叫んで歌ってすごい盛り上がりでした。スタジアムには、「Scousers rule the world!!」(スカウサーが世界を支配する!)という文字も。スカウサーとは、”スカウス”というリバプール特有のなまりをしゃべる地元民のことです。彼らのリバプールFCに対しての熱の入り方は半端ではありません。
スタジアムの文字からもわかるように、イングランド人は自分の応援するクラブをまさに自分自身だと思っています。スカウサーたちにとっては、リバプールFCは自分たちの誇りなのです。イングランドでは他の街でも、例外なくサッカーが生活の大きな一部分として溶け込んでいます。
自己紹介のときでも、まず、「Who do you support?」と応援しているクラブを聞くのですが、日本語に直訳すると、「誰を応援してる?」という日本人が聞いたら変な表現になります。クラブを人のように感じているイングランド人だからこそ、通じる表現なんじゃないでしょうか。
そんなサポーターたちは本当に熱く、スタジアムの雰囲気は異様ともいえるものです。リバプールにしても、スタジアムはほぼ常に満員(シーズンチケットのウェイティングリストに約1万5千人!) その中でリバプールのサポーターソング、「You’ll never walk alone(君は独りじゃない)」を聞くときは、いつも特別な気持ちになります。
そんなサポーターがついているからこそ、ホームとアウエーの戦い方にも変化が出てくるし、成績にも大きな違いがでてくるのでしょう。だからこそ、チャンピオンズリーグでも、同点の際はアウエーゴールが2倍でカウントされるというレギュレーションが生まれるのですね。
しかし、なぜそれほどのサポーターがいるのでしょう?
もちろん歴史的なものは大きいと思います。物心ついたころから自分の父親や母親が、1つのクラブを応援し続けていれば、自然とその子供も応援するようになるでしょう。
フットボールはもともとイングランドの労働者階級のスポーツとして生まれ、広まっていきました。彼らにとってフットボールは唯一といってもいいエンターテイメント。
それは今の時代になっても、近いものがあります。あまり変化することを望まないイギリス人の気質もあるのかもしれませんが、日本ほど豊富なエンターテイメントがあるわけではなく、シンプルな生活の中にフットボールが大きく存在しています。
それがいい、悪いというわけではないですが、日本という、物にあふれて多くのエンターテイメントが存在し、次から次へと新しいものが出てくる国で生まれ育った自分としては、そういったシンプルな生活を楽しんでいるイギリス人を見ると、幸せとは何なのだろうと考えさせられます。
その国のサッカーを支えているのは、結局その国のサッカー環境を作る多くのサッカー好きの人たちで、彼らの力がサッカーのレベルに深く結びついていることは間違いありません。
でも日本はイングランドのようにはならないだろうし、なる必要もないと思います。日本は日本としてのサッカーのモチベーションの対象となるものを見つけ、追求していく必要があるのかなと僕は思っています。 |