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今年6月にEURO2012がポーランドとウクライナで開催されます。
組み合わせの結果、ポルトガルは、オランダ、ドイツ、デンマークと、強豪ぞろいで厳しいグループに入りました。
各代表の監督の抽選後のコメントは、ドイツのレーブ監督は「最も面白いグループ」、オランダのファン・マルワイク監督は「モチベーションを引き上げてくれる」とポジティブなコメントを残しているのに対して、ポルトガルのパウロ・ベント監督は「“死のグループ”に入ってしまった」と、何ともネガティブというか現実的というか、そのような言葉を残しています。
このようにポルトガル人のメンタリティーとしては、理想主義的な考え方より現実主義的な考え方が大半を占めているように感じます。
私が現在、研修をしているリオ・アベのカルロス・ブリトー監督にしても、シーズン初めに公の場で「昨シーズンと同じ順位(8位)を繰り返すことは難しいだろう」とハッキリ述べていますし、私が「ヨーロッパリーグ圏内(5位)を狙えるのではないか?」ということを聞いても「いやいや絶対無理だ!」と断固として夢を見るような発言はしません。
サッカーにおいても攻撃よりも守備を重視し、得点をたくさん取るよりも、失点を少なくし、いかに数少ないチャンスをモノにするかということを考えている傾向があります。特に相手が強豪ともなるとその戦い方は顕著になります、「ダメもと」で思い切って攻撃に出て“美しく散る”ということは「脳なしのやることだ」ととらえているようで、低い位置にブロックを作り、守備に人数をかけ、ゴール前に蓋(フタ)をする(こちらではゴール前にバスを駐車すると表現します)戦術を取ることが多いです。
結局90分は耐えきれなくて残り少ない時間で失点し、敗れるということが多いので「どうなの?」と思うところがあるのですが、「われわれはバルセロナではない、われわれはわれわれができることで結果を残さないといけないんだ!」と監督たちは選手たちによくそう話しかけています。
クラブの目標としても「リーグ優勝」や「攻撃的で魅力的なサッカー」と大風呂敷を広げた、夢のある目標を立てたいところではあるのでしょうが、決してそのような大それたことは口にしません。各クラブが各クラブの身の丈に合った目標「勝ち点30で8位以内」、「1部残留」などを掲げてチームは動き出します。
選手個人にしても、そのときに自分のやるべきこと、できることは何かを見いだし、自分の武器をその中で生かすようなことが求められている節もあります。
彼らがよく口にするのが、
「メッシはメッシ、C・ロナウドはC・ロナウド、シャビはシャビ、自分は自分」です。 |