|
こんにちは。
今回も前回の続きで、僕の住むメキシコ・グアダラハラで1/22~30に行われた国際大会、コパ・チーバスについてです。
この大会には、毎年さまざまな国から招待チームが参加します。メキシコにいながら、日本のクラブ、代表の試合はもちろん、メキシコ以外の国の試合も見られるなんてぜいたく過ぎますね。
その中で今回は、アメリカ代表とブラジル代表にフォーカスしていこうと思います。アメリカ代表は僕が帯同していたFC東京とも練習試合をしましたし、ブラジル代表とも対戦しました。
まず、アメリカの特徴ですが、皆さんご存知の通り、体つきが規格外でした。正確な年齢はわかりませんが、基本的に代表のチームは一つ下のカテゴリーで参加することが多いので、16~17歳の選手と考えると、その体つきは目を見張るものがありました。完全に大人です。しかし、近づいてみると、まだ子供の顔つきをしているのです……。
プレーの内容については、自分たちのストロングポイントをしっかり理解しているなというサッカーをしていました。
特徴的だったのは、ディフェンス時のブロックの作り方。1-4-4-2と、A代表と同じ布陣を敷いていましたが、ディフェンスラインはそれほどラインを高くせず、中盤の4人がディフェンスラインとかなり近い距離を保っていました。8人の選手があれだけ近い距離を保ってコンパクトなディフェンスのブロックを作っていると、突破するにはかなりのパススピードと動き出しが必要だなと感じました。
しかし、DFとMFが近い距離を保って、低めの位置にブロックを作っているのに対し、FWはカウンターを狙って高い位置にポジションを取っています。そうなるとFWとMFの間にスペースが空き、そこを相手は比較的自由に使うことができます。そのスペースを使って、相手はアメリカのセンターバックの裏のスペースに、ボールを入れることが可能な状況を作れているわけです。
しかしアメリカは、センターバックに身体能力の高い選手がいるので対応可能と考えているのでしょうか。ボールの出どころにアメリカのFWがプレッシャーをかけにいくという修正は見られませんでした。
攻撃は長いボールを中心としたカウンター。8人で作った守備ブロックでボールを奪ったら、左サイドのMFの選手に素早くボールを渡し、そこから対角に長いボールを逆サイドのコーナー目掛けて蹴り込む。そこに右サイドのMFが走り込んでセンタリング──という攻撃を繰り返していました。これも左MFが正確なボールを蹴れる、右MFがそこに走り込むだけのスピード、フィジカル能力があるということが前提での戦術なので、よく自分たちの特徴が理解できているなと感じました。
ただ、早い攻撃が仕掛けられなかったときの短いパスでのポゼッションは非常にぎこちなく、ボールを奪われる場面も多々ありました。代表レベルの選手でも個人技術(パスの質・トラップなど)は改善の余地ありでしたね。しかし、自分たちの特徴を生かした守備・攻撃戦術は理にかなっていて、非常に勉強になりました。
ブラジル代表は、アメリカ代表とは全く異なるスタイルを持ったチームでした。その違いは両チームの対戦を見たことで容易に理解できました。最も印象的だったのは、プレーしている選手の多くは、明らかにヨーロッパのトップレベルや代表で活躍している(していた)選手を意識して(模範として)プレーしているな、ということです。
選手の中には、現在ヨーロッパで活躍中のアレシャンドレ・パトにそっくりな選手や、カカにそっくりな選手がいました。走り方やプレースタイルまで、本当にそっくりだったので、普段からかなり意識してプレーしているのかなという印象でした。ボランチには、現役ではないですが、日本でもプレーした経験のあるセザール・サンパイオにそっくりの選手がいましたし、左SBにはダニエウ・アウベスのような、ゲームが作れて攻撃的な選手がプレーしていました。自分の手本となる選手の活躍を見て、それをマネして練習する。だから、あれだけ「そっくり」な選手が生まれるのかもしれません。
代表メンバーを選ぶ側も、このポジションには誰のような選手を、というイメージが共有されているのかもしれません。
次回はメキシコ代表、メキシコのクラブにフォーカスしようと思います。 |