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今から約4年前。サッカーの世界で生きていく、ということを決意してイングランドへ渡り、それから本当によくも悪くもさまざまなことを経験してきました。
プロ選手としての経験がない自分は、逆にプロの選手にない経験、知識、能力を身につけなければいけない。そう考えイングランドに渡ったのですが、当初は具体的なプランも、手がかりもなく、サッカーの世界で働くということの現実感は全くありませんでした。
とにかくサッカーが好きだという気持ちだけで、知らない土地を動き回り、その中で数多くの出会いがありました。その出会いは、僕に新しい刺激、知識、価値観、アイデア……多くのことを与えてくれました。
イングランドへ来なければ、ありえなかった出会い。サッカーを学ぶ環境は、本当に素晴らしいものでした。しかし、イングランドサッカー界の隅っこに紛れ込み、少しずつ経験を重ねていくたびに、日本人であることのアイデンティティーを強く持っている自分に気づいていきました。
経済大国であっても、日本は外から知られていないことばかり。サッカーに関していえば、当然のように下に見られ、興味を持たれることも少ない。サッカーという、影響力の大きなコミュニケーションツールを使って、日本をもっと知ってもらいたい。今の状況は悔しいと強く思うようになりました。
僕がそう考えても、まだまだ自分にできることは小さい。日本サッカーのために、自分には何ができるのか、それを見つけ、実行していくには、今まで外から日本を見てきた経験の上で、日本の中を、現実をもっと知る必要があるんじゃないかと考えるようになりました。
そうした中で、今回縁あって、あるJリーグのクラブから誘いを頂き、またそのクラブのビジョン、空気に魅力を感じ、新シーズンから育成部のコーチとして、日本で働くことを決めました。
ここからが、本当の意味でのスタートになります。僕にとってフルタイムの指導者としての契約も初めてになりますし、その責任も感じています。
場所は変わりますが、僕の気持ちは変わりません。サッカーを通して、世界に日本を知ってほしい。日本人であることに誇りを持てるようになることに、少しでも貢献していきたい。そのためのステップです。ここで全力を尽くしていくつもりです。
こうしたステップを踏めるのも、今まで自分を支えてくれた人たち、友人、恩師、そして家族のおかげだと思っています。本当に感謝すると同時に、これから少しずつでも、与えてもらったものを返していけるように、努力していきたいと思います。今回のコラムで、イングランド通信も最終回となりますが、つたない文章であっても自由に書かせて頂いたストライカーDX編集部の皆さん、また読んで頂いた読者の方々には、本当に感謝しています。ありがとうございました。
既存のメディアから伝わる表面的なイングランドサッカーではなく、現地で感じる中身を、自分というフィルターを通してお伝えできればと思い、これまでコラムを書いてきました。なかなか自分の伝えたいことをわかりやすく表現できないこともあったのですが、このイングランド通信を通して少しでも何かを感じてもらえたなら幸いです。
またどこかサッカーの現場で会いましょう!今までご愛読ありがとうございました! |