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山下 喬 1984年12月22日生まれ。滝川二高サッカー部に所属。2003年に卒業後、ドイツサッカーへの挑戦を決意。2005-2006シーズンより、ブンデスリーガ『1.FSV Mainz05』2軍チームに引き抜かれ、攻撃的MFとして活躍するものの契約延長には至らず。現在はドイツ5部チームに所属し、夢のブンデスリーガをめざして奮闘中。
僕たちのリーグはもう冬休み期間に入り、チームの練習も今は全くありません。 この時期どのチームでも今年のシーズンを振り返るため(?)、クリスマスパーティーというものをやります。
僕たちのチーム「ゴンセンハイム」も例年通り、盛大なクリスマスパーティーをしました。 ここでは食事をしながらチームメート、監督、コーチと楽しく話したり、監督から残り半分のシーズンについての抱負を聞いたり、そして選手全員が持ち寄ったクリスマスプレゼントの交換など……。かなりアットホームなパーティです。
日本の忘年会に似た雰囲気で進むこのパーティーは、プレゼント交換が終わると同時に、何人かの選手にとっては忘れることのできない地獄へと変わっていきます(笑)。 そう「Schnaps」(シュナップス)が出てくるんです。 Schnapsとは火酒(ブランデー、ウイスキー、ジン、ウォッカなど、アルコール分の高い蒸留酒の総称)のことを指します。 ドイツ人の酒好きの人のほとんどが食後にこのSchnapsを飲んで「食後にこれを飲むと消化を助けて胃にいいんだぜ」と誇らしげにいいます。 このSchnapsがショットグラスに注がれ、皆のもとに配られていきます。 最初の一杯はかなり辛いながらもなんとかクリアすることができるのですが、「よっしゃー景気づけにもう一杯いくぜー!」なんていい出すやつが必ず出てきます。 だいたいのSchnapsはアルコール度数が40度前後あるので、これが重なると酒がそんなに得意ではない僕なんかは一気に酔ってしまいます。 僕はいっつもこのSchnapsを飲んだ後に「きっつー」という顔をするのですが、100パーセントといっていいほど、このときドイツ人のチームメート全員が爆笑します。 あくまで僕の推理なんですが、ドイツ人はこのSchnapsをさらっと飲むことがかっこいいことと思っているようです。 これも面白いことにほぼ全員がSchnapsを飲んだ後に「あ、うまいじゃん」みたいな感じですました顔をしています。 「いやいやいや! 絶対おまえ辛いやろ!」っていう感じのやつも中には何人かいて、やせ我慢をしているそいつらを見ていつも一人で笑ってしまいます。
さらに僕のチームでは、なぜか日本の「ピン・ポン・パンゲーム」が大流行していて、間違った人がこのSchnapsをショットグラスに注いで一気飲み、というゲームを毎年しています。 ルールを飲み込めてない人も多く、酔っ払いながら「俺も一緒に交ぜてくれよ」といって入ってくるやつが、えじきになってしまいます(笑)。
こうして今年も例年通りのパーティー。途中でトイレに駆け込み、帰ってこない選手が何人か出たわけですが、もちろん来年もこの危険で楽しいクリスマスパーティーが待っていることでしょう……。
それではまた!
喬