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杉﨑 達哉
ドイツ

ドイツ通信
~Fussball ist sehr einfach, aber das Schwierigste, was es gibt, ist einfacher Fussball.~
(サッカーは簡単だ。しかし最も難しいのは簡単にプレーすることだ)

杉﨑 達哉
神奈川県出身。大学卒業後、2006年にドイツのケルン体育大学入学。同時に指導者としての勉強を始めこれまでU-11からU-23すべてのカテゴリーで指導経験を持つ。また2016/2017シーズンにはU-15レギオナルリーガ(ブンデスリーガ相当)で日本人初の監督としてチームを率いる。また同シーズンにフットサル全国大会でクラブ史上初優勝に導く。2016年にドイツサッカー協会公認A級ライセンス(UEFA A)取得。

ドイツ

ドイツにおけるパーソナルトレーニング・練習編

2019.02.28

前回まで、私の働いているパーソナルトレーニング会社proffacの特徴についてお話させていただきました。弊社では、サッカーに必要な認知能力とスキルを同時に向上させていこうという観点からパーソナルトレーニングを行っており、このトレーニングメソッドをKoordinik(コーディネーション「Koordination」とスキル「Tecknik」を合わせたトレーニング手法)と名づけて、現在普及に努めています。今回は、弊社で行っているパーソナルトレーニングの進め方と、具体的なトレーニング方法についてご紹介していきたいと思います。

まず、私の担当している生徒の紹介をします。彼はU-15アレマニア・アーヘンに所属し、チームはU-15で最もレベルが高いレギオナールリーガでプレーしています。チームではサイドバックのレギュラーで出場しています。彼は俊敏で縦への突破が魅力的な選手です。一方で、ボールを受ける前に味方の位置や状況確認を怠ることが多いのと、ファーストタッチに問題を抱えていました。

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【今回はアレマニア・アーヘンU-15でプレーする選手のトレーニングの一例です】

そこで私は彼に対し短所を改善することで、以下のトレーニングメニューを考案しました。

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【コーンとゴールを使った状況判断トレーニング】

4つのゴールを図のように設置し、それぞれのゴールに色の違うマーカーコーンを置きます。4つのゴールの中心から直径2メートルくらいの円を作り、図のように背の高いコーンを置きます。練習課題や年齢にもよりますが、コーンからゴールまでの距離は10~15メートルくらいが良いでしょう。そしてボールを持ったコーチが色を言い、選手はファーストタッチで背の高いコーンの外に出て、指定のゴールにパスをしていくという練習方法です。

上記のKoordinikトレーニングを行う際、コーチは以下の点に気をつけてトレーニングすることでより効果的なトレーニングとなります。

1つ目は色を言うタイミングです。最初は色を言った後に少し間をおいてパスを出すことで、選手に時間を与えます。慣れてきたら色を指定した直後にパスを出す、ボールが動いている途中に他の色を言うなどで、とっさの状況判断も鍛えることが可能になります。

2つ目はトラップの種類です。ファーストタッチを長くするのか、短く止めるのかで試合における状況は全く違ってきます。それゆえ、コーチは選手にどの状況をトレーニングするのか説明しておくことが大事です。また、得意の方向や足だけをトレーニングするだけでなく、右足だけ、左足だけとしばりをつけてトレーニングするもの効果的でしょう。この練習に慣れてくれば、コーンを増やすなどしてもっと複雑な条件や状況を作り、さらなるバリエーションで練習することが可能になります。

以上、弊社で推奨しているKoordinikトレーニングの一例について紹介させていただきました。9月から始めさせていただきましたコラムですが、今回を持ちまして最後になりました。短い期間でしたが、何か一つでも弊社のKoordinikに興味を持っていただけていれば、私としてはうれしいです。今後ドイツのサッカー環境やトレーニングの様子、こちらで活躍している日本人コーチや選手などといった情報は、また別の機会で紹介させてもらえればと思います。

 

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