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昨年末、ベンフィカスクール独自の、指導者ライセンスの講習会がありました。
この講習会はポルトガルをはじめ、アメリカやブラジルなどの国にあるベンフィカスクールの指導者が一同に会し、ベンフィカ独自のトレーニングメソッドを学ぶというもので、レベル1の講習会を実施し、合格者には次回のレベル2の講習会に参加できるというものです(今回から始まった試みで、今後どうなるかはわかりません)
これにより、各スクールでのメソッドの統一化と、指導者の能力評価の指標になることが望まれているようです。
その内容については、今後また機会があれば触れようと思いますが、今回はそこで行われた1つのトレーニングについてです。
下のトレーニングは「鏡ドリブル」といわれるもので、お互いのゴール横から選手がドリブルで向かい合わせにドリブルをし、中央のコーンあたりでコーチの指示するフェイントで相手をかわし、正面のゴールへシュートするというものです。
このトレーニング自体は、日本でもよく見たことがあるシンプルなものです。
ただ大きな違いとして感じるのはドリブルからフェイント、シュートまでを“トップスピード“でやらせるということ。
もちろん日本でトップスピードでやってないというわけではないのですが、このトレーニング20分間、最初から最後までMAX、全速力でやらせます。たとえ難しい指定のフェイントであってもトップスピードです。
例えばフェイントがヒールリフト(ベンフィカはこれも技術としてよく取り入れます)のとき、さすがにトップスピードでは難しく、ほとんどの人が成功しません。私の見る限り、やり方がわかっていない人、おそらくゆっくりならできる人、タイミングが悪い人など、いろいろな失敗の原因があるなと思いながら見ていたのですが、決してその練習のスピードを緩めることはしません。
その練習について「もう少しスピードを落としてやるべきでは?」と質問すると「試合ではどっちのスピードだと思う?」という返答。
確かに目的はヒールリフトができるようになることではなく、ヒールリフトを試合で使えること。
これら目的の部分をハッキリと示す指導については、いつもハッと気づかされますし、下の子に合わせるような指導ではなく、ゴールを目指させる、彼らの言葉を借りれば「勝者の論理」で指導することが重要なようです。コーチ陣から選手たちのほうに合わせていってしまうのも、考えものなんだということを感じました。
ただその一方で、この技術を体得するまでに、今何が足りなくて、何をするべきかというように段階的に考え、それを認識しながら指導ができる日本人的な細かい指導も、捨てたものではないよなとも感じています。
ただ最終目標(試合で使えること)を決して忘れないようにしないといけません。 |