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平安山 良太
ブラジル

ブラジル通信
~Futebol arte“王国にGingaを探す旅”~

平安山 良太小学生よりサッカーを初めるが、ケガにより早期挫折。若くして指導者の道へ。日本で町クラブ、部活、Jクラブで幼稚園~大学生まで幅広く指導者として関わり学んだ後、海外へ。東南アジアのプロクラブや代表チームで研修の後、ブラジル1部リーグのAtlético Paranaenseでアシスタントコーチを務めた。2014年5月からはクラブワールドカップでも優勝したSC Corinthiansでアシスタントコーチを務めるかたわら、日本に向けて情報発信を始める。2015年10月からはAvai FC、2016年前半はJ3のFC琉球通訳、後半からはコリンチャンス育成部に復帰。ペルーやアルゼンチンなどにも顔を出す。
twitter:@HenzanRyota
mail:ryota_henzan@yahoo.co.jp

ブラジル

■ブラジルの指導者育成&ライセンス事情とは?

2018.05.02

Levanta ! levanta Jô !!
レバンタ!レバンタジョー!
(立て!立つんだジョー!)

名古屋グランパスに加入して話題のジョー選手。
漫画「あしたのジョー」にちなんでこのフレーズを本人に言ってみたい読者もいたのではないでしょうか(笑)。

さて、今回はブラジルの指導者育成事情、その中でもライセンスについて。
僕の今年の計画でも指導者育成制度のところをもう少し視察して、ここブラジル通信への寄稿や講演会などで日本に還元したいと考えています。

将来的にはブラジルの指導者育成方法で参考になる部分があれば、いつか僕が日本に帰国したときに指導者育成制度の改革にも取り組めたらと思います。

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【指導者育成講座が多種多様】

意外かも知れませんが、ブラジルでは指導者育成のための講習会が豊富です。

ブラジルサッカー協会が行なっているCBFアカデミーのほかにも、各州のサッカー協会が行なっているもの、民間団体が行なっているものなどあります。

●CBFアカデミー
ブラジルサッカー協会が行なっている講習会で、ライセンス制度としてはC級→B級→A級→Pro級と上がっていきます。

欧州のUEFAと同じカリキュラムらしく、国際的にも認められているライセンスとなります。

ただ費用が高額で、
C級 約20万円 140時間
B級 約25万円 200時間
A級 約35万円 270時間
Pro級 約63万円 370時間
総額 約143万円 980時間
です。

実際には移動費や宿泊費用もかかるわけなので、150万円以上必要と見たほうがいいですね。
また、「ブラジルのクラブで◯年以上の指導経験」が受講資格になったりもするので、日本人が受けようと思うとかなりのコストです。

ただしCBFアカデミーではライセンス制度以外にも、「育成年代における分析方法」や「プロにおけるフィジカルトレーニング」「GKトレーニング」「海外TOP指導者による講演会」など、魅力的な講習会が沢山あります。

今年は筆者もこれらを受講して、またブラジル通信で日本に還元しますね。
費用はクラウドファンディングにて集めます。

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●各州協会のライセンス制度
ブラジル全体ではなく、各州にもライセンス制度があります。

これは2年間定期的に監督学校に通うもので、費用は約20万円ほど。
南米や欧州では監督学校に2~3年間通うと最上級ライセンスをもらえる国が多く、それと同じものになります。

比較的安価ですので、よく日本人も海外で取得していますね。
ただしあくまで最低限の知識を上げるためのものであって、南米でもこのライセンス取得はスタートラインに立ったことであり、決して世界最高の指導者になったと認識されるものではありません。

調理師免許や教員免許を取得した、くらいの感覚でしょうか。
ライセンス取得だけではブラジルでプロの指導者として生き残れません。
継続した努力が必要になります。

ただ、監督学校を卒業しただけで天狗になってはいけないのは確かなのですが、広く最低限の知識を持った指導者を育てること。監督就任チャンスの平等という意味では効果があるのかなとも思います。

CBFアカデミーのライセンスがある程度の実力を認めるものという側面があるのに対し、こちらのライセンスは最低限の知識を広めるのに効果があります。

才能ある子がどこに生まれるかは分かりませんから、国の総合力を上げるのには良いのではないでしょうか。

日本でもこのライセンス制度を取り入れるべきという話には時折なりますね。
この辺のこともブラジルで経験してみて、将来の日本帰国時に取り組んでみたいと思います。

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●民間団体の講習会
ブラジルでは協会のような公共の団体だけでなく、民間団体が行なっている講習会もあります。
日本にも時折ありますね。

ブラジルでは例えばコリンチャンスやサントスの指導者を招いての指導実演、外国人監督を招いての講演会、戦術的ピリオダイゼーション理論の説明会などなどをやっています。

民間といってもそこそこ大きな団体もあれば、個人レベルでやる方もいるでしょうし、規模はさまざまです。

実際Jリーグの指導者の指導実演や講演会は、もっと広く一般の方々向けにやっても良いですね。
チーム単位ではなく、市町村や都道府県単位で指導者がレベルアップし、選手を育成していく。
Jリーグも全くやっていないわけではないですが、ブラジルと比べるとまだまだ少ないのかなとも思います。

僕がJリーグに復帰したら考えていきたいと思います。

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5月初旬に、僕がキャンプファイヤーというクラウドファンディングを用いて費用を捻出する予定です。

もちろん日本サッカーを強くしたいので、得た知識を僕が独占することはしません。
このストライカーDXブラジル通信を含めメディアで発信しますし、クラウドファンディング参加者限定での活動報告、Facebookグループによる質疑応答、講演会、そして将来の日本サッカー界復帰時にここでの知識をいかして日本サッカーを改革していきます。

ぜひ、みなさまのお力を貸してください。
日本サッカーを強くするために。

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