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平安山 良太
ブラジル

ブラジル通信
~Futebol arte“王国にGingaを探す旅”~

平安山 良太小学生よりサッカーを初めるが、ケガにより早期挫折。若くして指導者の道へ。日本で町クラブ、部活、Jクラブで幼稚園~大学生まで幅広く指導者として関わり学んだ後、海外へ。東南アジアのプロクラブや代表チームで研修の後、ブラジル1部リーグのAtlético Paranaenseでアシスタントコーチを務めた。2014年5月からはクラブワールドカップでも優勝したSC Corinthiansでアシスタントコーチを務めるかたわら、日本に向けて情報発信を始める。2015年10月からはAvai FC、2016年前半はJ3のFC琉球通訳、後半からはコリンチャンス育成部に復帰。ペルーやアルゼンチンなどにも顔を出す。
twitter:@HenzanRyota
mail:ryota_henzan@yahoo.co.jp

ブラジル

■ブラジルから新たなスターは誕生するのか? ブラジルの育成改革②

2015.07.03

前回からの続きです。

前回記事
http://www.soccerstriker.net/html/worldsoccer/r_henzan/wsb_17_r_hen_150622.html

(Kumai氏が予想したコパ・アメリカの優勝候補ブラジル、アルゼンチン、コロンビア、チリ、ウルグアイ、ペルーは、見事、すべて決勝トーナメント進出)

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名将フェリポンとKumai氏

平安山 コパ・アメリカの話題で盛り上がってしまいました。話題をAtletico Paranaenseの育成に戻しましょう。チームとして何か一つの要素に絞って特化した選手を育てることより、選手それぞれの個性を尊重し、Topチームで活躍できる選手を育てるという、本質的なところを見失わないとおっしゃいました。前回記事のこの発言は、手段を追い求めて目的を忘れがちな我々日本人にはとてもいい反響がありました。それでも強引に、質問します(笑)。強いて言うならば、どんな選手が評価されていますか?

Kumai (笑)。目的から外れることはありませんが、強いて言うならば、Atletico Paranaenseでは、スピードのある選手が評価されている傾向があるかなとは思います。でも、やっぱり目的は"Topチームで活躍できる選手を育てること"で、選手の個性や特徴は尊重します。

平安山 スピードも高さも強さ、うまさもすべて要素であって、手段ですよね。ありがとうございます。前回記事では、ブラジルサッカー界の国際的な面の紹介にもついても、評判がよかったです。

Kumai ブラジルはサッカーの歴史が長く、また、海外でプレーするブラジル人選手は世界中のほとんどの国のリーグに存在します。おそらく世界でいちばん多いのではないでしょうか。彼らがブラジルへ帰ってきた後、修業してきた国のサッカーや文化・経験をブラジルへ伝え、還元することでまたブラジルサッカーが発展し、いい選手が育ち、また海外から求められる。そんな好循環が続いています。日本もこの10年くらいの間に、多くの選手が欧州に渡るようになりました。彼らが日本へ戻ったとき、同じように日本サッカー界へ経験や知識を還元していくことで、日本サッカーはさらにもっともっと発展していくことと思います。

平安山 確かに、私もそう思います。これから日本も国際化していき、成長するでしょう。私も南米での経験をもっと日本に還元するにはどうするべきか、考えています。また逆に、ブラジルに入ってくる外国人にも興味があります。ブラジルリーグの外国人枠を教えて下さい。

Kumai 外国人枠が変更になることが度々ありますが、現在は5人です。ブラジルに挑戦したい方は、変更になっていたりしないか、細かい部分はどうなのか、調べることをお勧めします。

平安山 外国人枠は多めですね。欧州からだけでなく、ブラジル以外の南米からの選手が多いと感じています。Jリーグに来るブラジル人は多いですが、逆にブラジルリーグへ行く日本人選手が少なく、やはり現地に来ないと分からないこと・感じないこともあるので、日本にとっては未だ隠された宝が眠っているのが南米だと思います。育成年代でブラジルに来てサッカーを学ぶ子は一定数いるのですが、やはりプロはまた違った面があるはずです。日本やアジアからの選手も増えて欲しいものです。

Kumai Atletico Paranaenseでは、育成部からTopチームに上がったときに、選手のためを考えても、すぐには試合に出れずに伸び悩むという事例を減らすため、積極的にレンタル移籍を採用しています。レンタル先はブラジル国内だけに限らず、地球の裏側日本にも当てはまります。FC大阪のTARIK選手がそうですね。

平安山 日本もレンタル移籍制度を利用するクラブはありますが、国内限定で、国外へ武者修業に出す事例はほとんど聞かないですね。せっかく最近アジア枠・東南アジア枠が出来たり、Jリーグのファン拡大を狙ったりと、アジア・東南アジアとの協力関係が進んでいるのですから、若手の出場機会確保のために海外へ目を向けたレンタル移籍を積極採用するのは、今後の若手育成法の一つの手になるかもしれません。逆に、自国ワールドカップでドイツに1-7で敗れたことで、ブラジル国内のサッカー自体も変わり、さらに成長しようとしている動きが見られます。日本人の私にとっては、まだ成長するのか、と、恐ろしいのですが(笑)。

Kumai 日本だとJFAが管理・主導する面が強いですが、今までのブラジルのCBFは、各クラブ独自の哲学を尊重し、各クラブが選手を探し、育てていました。今でも各クラブの哲学は尊重した上でですが、ドイツ戦後から欧州サッカーのセミナーが増えたり、CBF主催で各クラブの意見交換を行う会議を開いたりと、変化の兆しが見られます。

平安山 それは楽しみですね。数年後、ネイマールの次に活躍するスター候補は誰を推しますか? フィルミーノやコウチーニョが世界的に注目されてますが、Atletico ParanaenseのナタンもU-17ワールドカップで活躍し、チェルシーへ移籍しました。

Kumai サントスのガビゴウですね。コウチーニョもいい選手ですが、わたしはガビゴウに個人的には期待しています。その内ブラジル代表にも選ばれるでしょう。

平安山 ガビゴウはとても期待されていますね。おそらく来年のリオオリンピックで一気にその名を世界に轟かすことになるでしょう。」

Kumai そういえば、実は逆に最近ブラジルが日本サッカー界から学んだこともあります。Atletico Paranaenseでは、ワールドカップの日本代表サポーターを見習って、試合会場でサポーターにゴミ袋を配りました。

平安山 2万枚のゴミ袋を配り、すべて満杯になったと聞きました。Atletico Paranaenseがあるのはブラジルでサンパウロの次に日系人の多い地区ですし、Kumaiさんもいます。もっと日本の方々にも身近に感じて欲しいですね。このニュースは日本の方々も喜んでいますよ。今回はありがとうございました。オブリガード!

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Atletico Paranaenseのコーチ陣
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カカ選手と
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ルイス・ファビアーノ選手と
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仕事中のKumai氏。コーチ陣と

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