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井上 信
イタリア

イタリア通信 ~ジョカトーレ まことの挑戦~

井上 信
1983年生まれ。神戸市出身。中学時に在籍していたクラブチームのイタリア遠征がきっかけでカルチョ(イタリアサッカー)の虜になる。2005年夏の阪南大学在学中にペルージャへ旅立ち、イタリアサッカー協会所属のチームと選手契約を交わした。チームとの契約を代理人なしでやり遂げ、フットサルチームなどでもプレーした後、帰国。現在はフレスカ神戸チームスタッフとして活躍中。

イタリア

■カルチョスタイル?

2010.3.19

Ciao ragazzi!!!
みなさん、調子はどうですか?
先週はまた寒くなって雪を記録した地方もあるようですね。イタリアでは、吹雪いているところもあるようです。

さて、この時期、ヨーロッパでは各国のリーグ戦も終盤に入り、イタリアではスクデット獲得へ向けての最後の戦いが続いています。しかし、それよりも熱くなる試合が、チャンピオンズリーグではないでしょうか。

やはり、ホーム&アウェー方式ではありますが、一発勝負のトーナメント方式はチーム力に勢いなども関係してくるので、見ていて面白いですよね。さらには、各国のトップレベルのチームが対戦するということで、見応えもあります。

そんな中、今シーズンは、イタリア勢対イングランド勢が気になるところですが、イタリアでは各国リーグのプレースタイルを表現する言葉がたくさんあります。
例えばボールを放り込んでシュートするのがドイツのサッカーだとか、パスをダイレクトで華麗に送るのはフランスサッカーだとか、激しい当たりが繰り広げられるのがイングランドサッカーなどなど、ある程度その国のリーグが感じ取れるものだと思います。さて、遠く離れたアジアを見てみると、日本はやはり俊敏性と協調性といったところなのでしょうか? まぁ、少なくともイタリアでも日本人が俊敏だと認知されてはいますが、それ以上の存在にはなっておりません。

しかし、イタリア人に「イタリアのサッカーって?」と聞くと、たいていの人が、答えを鈍らせるか、俺たちはチャンピオンだと答えるだけなのです。そうなのです。2006年、イタリアはワールドカップを制しましたが、実は自分たちがどのようなサッカーで優勝できたかを知らないのです。もっとも、「歴史があるからだよ」なんていう人もいますが。

一昔前までは、イタリアといえば鉄壁の守備を誇るCatenaccio(カテナチオ)だとか、それを破るために生まれてきたバッジョのようなFantasista(ファンタジスタ)などなど、いろいろな言葉で表現されてきましたが、サッカーが日々進化していく中で、そんな言葉たちはどんどん影を潜めていったみたいです。
しかし、それでも、イタリア人たちは堂々といい切ります。
『俺たちが、チャンピオンだ!』

どこからこの自信がくるのかは分かりませんが、僕はイタリア人のこういう自信あふれる闘志というか、それだけ実際に歴史があり、自負できる強さがあること自体が、強みなのではないかなと思いました。そのための日々の練習であり、生活なのではないのでしょうか? たとえ、サッカーのスタイルが違えど、強豪国といわれる国々は、絶対に自分たちがチャンピオンになるという強い気持ちがあります。

岡田監督が掲げている『ワールドカップベスト4』ですが、イタリア人にしてみれば、目指すならチャンピオン以外は考えられないでしょうということですね。

さて、いいか悪いかは別として、自分たちを強く信じるその気持ちこそが自信につながり、その自信こそが、強さの秘訣(ひけつ)ではと思います。これこそがカルチョの強さの秘訣かもしれませんね。

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