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Column コラム

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井上 信
イタリア

イタリア通信 ~ジョカトーレ まことの挑戦~

井上 信
1983年生まれ。神戸市出身。中学時に在籍していたクラブチームのイタリア遠征がきっかけでカルチョ(イタリアサッカー)の虜になる。2005年夏の阪南大学在学中にペルージャへ旅立ち、イタリアサッカー協会所属のチームと選手契約を交わした。チームとの契約を代理人なしでやり遂げ、フットサルチームなどでもプレーした後、帰国。現在はフレスカ神戸チームスタッフとして活躍中。

イタリア

■コッリドーイオ(廊下)を見つけよう!

2009.12.7

Ciao ragazzi!

さて、タイトルを見て何の話? と思った方、ご心配なく。今日もカルチョなお話をしていきましょう。

先日、トッティが足の手術から復帰して、何とその復帰試合でハットトリック達成という偉業を成し遂げました。さすがのトッティでも、ここまで結果を出すと、これはもうアッズーリへの復帰の期待が高まるばかりです。なんたって8試合出場で9ゴールと驚異的な数字ですから。

リッピ監督もこの結果には満足している様子で、新聞各紙に対して、『今回の結果には満足している、彼はケガから復帰してすぐだというのに、いつも結果で答える。それを可能にする男だ』とほめていました。しかし、代表選考の質問が記者から出ると、いつものようにうまいこと逃げていましたが、果たしてトッティのアッズーリでのプレーが再び見られるのでしょうか?

さて、そんなトッティですが、僕もこの試合をリアルタイムではないのですが、見ました。そこで、僕の元監督であるクリベッリ氏がいっていたことを思い出しました。『トッティは、デルピエロと決定的に違う点がある』と、当時も今もデルピエロのファンである僕に皮肉を込めてか、教えてくれたことがありました。『それは、廊下を見つけることのスピードだ』というのです。

「廊下を見つけ出す」とは、どういうことなのか? クリベッリ氏は、廊下とはパスコースのことであり、現代の速い展開の、しかもプレッシャーのかかる少ないスペースの中でパスコースをいかに早く作り出すかが、勝利へ向けての重要なキーになっていると説明してくれたのです。
そんな中で、トッティはこのパスコース、すなわちコッリドーイオ(イタリア語で廊下)を見つけ出すのが、他のどのファンタジスタよりも早いというのです。

たしかに2006年ドイツワールドカップ優勝時を見ても、トッティはデルピエロのようにドリブルでためを作って廊下を作り出すというよりは、少ないタッチ数の中でその瞬間にできている廊下に、パスをどんどん早いタイミングで送り出していたような気がします。
これは、シュートのときにも同じことがいえるかもしれませんね。

もちろん、デルピエロのようにDFの逆を取り、フェイントで抜き去ってのシュートも美しいですが、トッティのように素早くゴールを陥れるのも、人より早くゴールへの廊下を見つけ出すことができているからかもしれませんね。廊下を見つけたら、あとはそこへパスを出す、シュートを打つ勇気があるかないかの問題だけです。

さぁ、みなさんもパス&シュートのための廊下を早く見つけ出して、もっともっとゴールへの時間を短縮するプレーに挑戦してみてはいかがでしょうか?

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