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井上 信
イタリア

イタリア通信 ~ジョカトーレ まことの挑戦~

井上 信
1983年生まれ。神戸市出身。中学時に在籍していたクラブチームのイタリア遠征がきっかけでカルチョ(イタリアサッカー)の虜になる。2005年夏の阪南大学在学中にペルージャへ旅立ち、イタリアサッカー協会所属のチームと選手契約を交わした。チームとの契約を代理人なしでやり遂げ、フットサルチームなどでもプレーした後、帰国。現在はフレスカ神戸チームスタッフとして活躍中。

イタリア

■リッピの苦悩とカッサーノ

2009.10.23

Ciao tutti
さてみなさん、いかがお過ごしでしょうか?
僕はまだケガのリハビリ中で、ジョギング程度で走るのがやっとの状態です。

さて、今日のスポーツ紙【コッリエッレデッロスポルト】に載っていた記事からです。イタリアがキプロスに3-2と逆転勝ちして、2010年南アフリカワールドカップ出場を決定したのですが、その試合中0-1とキプロスにリードされている状況の前半15分を過ぎたあたりから、業を煮やしたティフォージ(サポーターをイタリア語で)からカッサーノコールが沸き起こったのです。これに対して、試合後のリッピ監督が猛反発しました。

新聞の見出しには、リッピがティフォージに対して『恥さらしだ!』とインタビューで答えていることが書かれており、内容を見ると、0-1で負けている状況下で今の代表にいない選手についてティフォージが応援するなどあってはならないことであり、あれは恥さらしであるという発言をしていました。

近年、問題視されてきているイタリアのティフォージ。
もちろん、一部の人たちによることなのですが、これではイタリアで、家族連れでスタジアムに行くことは当分望めないのも分かりますね。

それにしてもリッピ監督が、勝ってもこのように一部のティフォージに批判されるのは、困ったものです。
実際に、イタリア人の友人たちにリッピはどうなのだろうと質問すると、みんなが口をそろえて『Numero.1』ナンバーワンだといいます。しかし、それと同時に問題になっているのが、カッサーノを代表に召集するべきだとする意見が根強いことなのですが、実はごく稀なのです。やはりイタリア人たちは昔からのカッサーノの言動を知っているので、代表選手にはふさわしくないという意見が多く聞かれました。

現在サンプドリアで大活躍中のカッサーノですが、以前僕のコラムの中でも紹介したようにカッサナータ(態度の悪いプレーをカッサーノ選手の名前にかけて「カッサーノをする」)という言葉が生まれるほど、カッサーノは問題の多い選手。その彼が、2010年南アフリカのピッチに立っていることはあるのでしょうか。これからの、カッサーノのプレー、そして何よりも態度が大きく左右するでしょうから、カッサーノファンのティフォージもカッサナータせずに、落ち着いてカッサーノを見守り、アッズーリ(イタリア代表の呼称)を一緒に応援していけたらいいのにと思います。

来年に迫ったワールドカップ。リッピは史上初の2大会連続優勝監督という偉業を成し遂げることができるのでしょうか。今から楽しみで仕方ないですね。

みなさんも、アッズーリを応援しましょう。
Forza,azzurri!
ということで、また来週。

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