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井上 信 1983年生まれ。神戸市出身。中学時に在籍していたクラブチームのイタリア遠征がきっかけでカルチョ(イタリアサッカー)の虜になる。2005年夏の阪南大学在学中にペルージャへ旅立ち、イタリアサッカー協会所属のチームと選手契約を交わした。チームとの契約を代理人なしでやり遂げ、フットサルチームなどでもプレーした後、帰国。現在はフレスカ神戸チームスタッフとして活躍中。
Ciao tutti 先日、カルチョの国からフットサル代表が来日していたことを皆さんご存知でしょうか? 実は23日(名古屋)、24日(大阪)で親善試合が行われたのですが、その大阪での試合を協会から頂いたチケットで見にいくことになったのです。 僕がいちばん楽しみにしていたのは、現在イタリア・セリエA2、CoarOrvieto所属の吉田輝選手の活躍。実は彼とは、数年前から同じイタリアでプレーする日本人として交流があり、同じ釜の飯も食った仲間。それに、カテゴリーは違うけど、同じイタリアでプレーしている彼が、日本代表としてイタリア選手とどう戦えるのかを見ておきたかったのというのが、ありました。 しかし残念なことに、少し前に彼からメールがあり、ヒザを故障してしまい今回の代表合宿には参加が厳しく、当然イタリア戦のメンバーにも入れないだろうとのことでした。案の定、彼はイタリアでのリハビリを余儀なくされ、今回のメンバーには選ばれませんでした。 ということで、いちばんの楽しみはなくなったのですが、それでも日本でまだフットサル経験のない僕は、日本の選手たちがどのようなプレーでイタリアを相手にするのか、また逆にいえば僕がフットサルを教えてもらったイタリアのプレーは、日本人に対してどのような印象を与えるのかが発見できればという楽しみもありました。
そして、試合開始。 前半は日本の高い位置からの速いプレスにイタリア代表が押し込まれる場面が多く、焦りからかミスが続出。そこをうまくついた日本があっさりと2点を奪い、場内にはイタリア代表の実力を疑う空気もあったように思います。しかし、ここからがイタリア代表の強さというか、日本代表の経験のなさなのか、日本は高い位置のプレスを続けられる体力がなく、次第にマークの距離が広がり、イタリア選手がボールを回せるようになりました。すると、しっかりとピボに当てられて、簡単に得点を許してしまい、1-2。 後半に入ると、体格差で劣る日本がどんどん押し込まれて前半とは逆の展開になり、気がつけば2-4。ここで、日本はパワープレーに出て、3-4と惜しいところまで行くのですが、結局試合はそのままイタリアの勝利という形になりました。
このゲームを通して見ていた僕の意見としては、日本はゲームプランが甘かったのではないかということ。そして、イタリアの選手たちは2点リードされても、自分たちの力を知っていて、逆転できるという自信と余裕があったのだということ。そして、たまたま横で見ていたイタリア代表スタッフに話を聞くと、日本人は動きの中でのボール技術の低さが目立っていたとのこと。このような要素が絡み合った結果の負け試合だったのではないでしょうか。
それにしても、このイタリア代表。正直知っている選手は2~3名。それをイタリア代表スタッフに聞くと、『この代表は、まだ【ブラズーリ】なんだ』現在、イタリアサッカー・フットサル協会ともに、イタリア人選手の育成を国として行っています。昔からフットサル代表はブラジル人が多かった(数年前までは全員ブラジル人ということも)んですが、その一環として、現在それを徐々にではあるけれど、イタリア人化している段階とのこと。今回の遠征メンバー20人中、純粋なイタリア人は8人。まだ半数以上がブラジル人で構成されているということになります。つまり、ブラジル+アッズーリ(イタリア代表の呼称)=ブラズーリということなのです。
日本代表にも、ブラジル生まれのブルノがいますが、もしも日本代表にブルノが8人いたら、もちろんまた一味違った試合展開にはなったのだろうけれど、果たしてそれが国の代表といえるのでしょうか? 日本は島国だから、こういった問題に直面することはないようですが、移民の多いヨーロッパ諸国では、この外国人問題が絶えずありそうですね。
それではまた来週。