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ミランJr.キャンプにて~後編~



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トップコラムワールドサッカー通信局>イタリア通信 ~ジョカトーレ まことの挑戦~ ミランJr.キャンプにて~前編~

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井上 信
イタリア

イタリア通信 ~ジョカトーレ まことの挑戦~

井上 信
1983年生まれ。神戸市出身。中学時に在籍していたクラブチームのイタリア遠征がきっかけでカルチョ(イタリアサッカー)の虜になる。2005年夏の阪南大学在学中にペルージャへ旅立ち、イタリアサッカー協会所属のチームと選手契約を交わした。チームとの契約を代理人なしでやり遂げ、フットサルチームなどでもプレーした後、帰国。現在はフレスカ神戸チームスタッフとして活躍中。

イタリア

■ミランJr.キャンプにて~前編~

2009.9.3

『皆さんは、好きなミランの選手といえば誰ですか?』
この言葉で始まったミランJr.キャンプですが、僕は8月14・15日(埼玉・レッズランド)、17・18日(横浜・みなとみらいスポーツパーク)、19・20日(横浜・みなとみらいスポーツパーク)の計3クールの通訳兼アシスタントコーチとして参加させていただきました。

今回のキャンプの狙いは、ミランの選手たちが幼いころからやってきている練習メニューを体験することや、初めて会うほかの参加者の友達との交流を深めるなど、楽しむことにあると、今回初来日したイタリア人コーチのダニーロ氏とダビデ氏はいっていました。
その中でもダニーロ氏は、元プロ選手であり、現役時代にはあのマラドーナ選手とも2度ほど対峙しているのです。20歳までインテルで活躍した後は、ブレシアを始め、カターニア、アタランタなどなど数多くのイタリアクラブを渡り歩いていました。現役時代はサイドバックとしてプレーしていたので、数多くの優秀なFWと対峙してきたのです。

さて、そんな彼に今回僕はどうしても聞きたいことがあって、あえてそれを抽象的に質問してみました。それは、『なぜ、日本の子供たちは技術をグラウンドの中で生かせないのか?』ということです。

僕自身イタリアへ旅立ってから4年という歳月が過ぎ、それだけイタリアにいれば、それなりの数のクラブを見てきました。もちろんセリエAの下部組織を見る機会もあったわけで、そのときに感じたことが、セリエAだからイタリアだからといって、何か特別な練習方法ばかりをやっているわけではないし、正直な感想、同年代の日本の子供と比べると、日本人のほうがよりテクニックに優れているのではないかと思いました。
そこで、今回のような質問をダニーロ氏にしてみたのです。

すると簡潔に答えてくれたのですが、以下のようなことでした。
『そうだね、日本の子供たちは確かにテクニックに優れている。それは私たちが日本に来る前の予想をはるかに上回っていて、非常に高いレベルにあるといえるだろう。しかし、練習の最後にやるゲームで、その技術のわりにゲームレベルが落ちるのも確かなことだ。
私たちが思うに、彼らにはサッカーというものの本質がわかっていないのではないか? サッカーとは、点を取るゲームであり、いかにシンプルかつ素早くゴールをすることにあると、私たちは考えている。だからこそ、日本の子供たちのゲームを見ているとイライラする場面がある。ゴールへ結びつかないプレーが多いし、その中でも特に見られたのが、無駄な横パス。さらに、ゴール前でのファンタジーのなさ。この2点は改善するべき点であると思うし、なおかつ付け加えるとすれば、ゴール前でのシュートのイメージだろうね』

と、いうことでした。なんとなく彼のいいたいことがお分かりいただけるでしょうか?
いかにシンプルかつ素早くゴールするかという点は、なんともイタリアカルチョらしい答えだったような気が僕はしましたが、実際に子供たちをみていてもそれを感じました。

ゴール前までは、シンプルかつ素早く、最後のフィニッシュはファンタジーをというようにいっている気がしませんか?

さて、次回はそのところの本質を探っていきましょう。それでは次回では、これらのことを改善するためにイタリア人コーチが教えてくれたメニューをこっそりとみなさんにも教えちゃおうと思っているので、お見逃しなく。それではまた来週

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