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井上 信 1983年生まれ。神戸市出身。中学時に在籍していたクラブチームのイタリア遠征がきっかけでカルチョ(イタリアサッカー)の虜になる。2005年夏の阪南大学在学中にペルージャへ旅立ち、イタリアサッカー協会所属のチームと選手契約を交わした。チームとの契約を代理人なしでやり遂げ、フットサルチームなどでもプレーした後、帰国。現在はフレスカ神戸チームスタッフとして活躍中。
Ciao tutti. 10日間ほど、バカンスを利用してスペインまで旅行してきました。イタリアからなので外国旅行ではあるけれど、格安航空会社利用なので、文字通り「格安」でした。今回のPerugia(イタリア)~Barcelona(スペイン)の往復チケットがたったの5ユーロ(約700円)で買えたのです。そして、飛行時間も片道たったの1時間30分と、電車での国内移動よりも早く外国へ行けてしまうのです。これも、ヨーロッパに住む醍醐味の一つでしょうか。
さて、今回で3度目のスペイン旅行だったのですが、今回もサッカーを含めていろいろと経験をして楽しい旅となりました。イタリアとスペインの違いもたくさん発見しましたので、その辺を紹介したいと思います。
まずは、カンプ・ノウでしょう。着いた翌日に、今季3冠を達成し、今や世界一と称されるFCバルセロナのホームスタジアムに行ってきました。 スタジアム見学ツアーなるものを年中(試合のある日以外)行っているのですが、この日はシーズンも終わっているというのに、駅からスタジアムまでちらほらとバルサファンを見かけて、スタジアム正面に着くと試合当日かのように人であふれかえっていました。スタジアム入場ツアーは、去年のマドリードでのサンチアゴ・ベルナベウ以来2度目だった(それ以外にもラシン・サンタンデール、アスレティック・ビルバオ、エスパニョールも見学したが、いずれも無料)のですが、確かツアー入場料はレアルの15ユーロに対して、バルサは17ユーロ。少し高めでした。中に入ると、まずは3Dを使った簡単なVTRを見て、そこからスタジアム見学開始。さすがに歴史あるチームとあって、見応えは十分でした。ロッカールームや会見場などいろんなところを見ることができるので、将来、クラブチームを作ろうと考えている人には面白いでしょうね。ちなみに、レアルのほうが、バルサよりも近代的なスタジアムになっているなという印象を受けました。
それにしても、スペインのクラブはどこもスタンドがピッチに近い位置にあるのでびっくりです。日本同様、イタリアのスタジアムは、陸上トラックがあるスタジアムが多いために、よけいに新鮮に感じられました。 選手や監督スタッフの座るベンチには透明の屋根や囲いがあり、万が一観客から何かを投げつけられても、守られているので安心だろうなと思いましたし、観客のヤジが選手に聞こえなくていいだろうなと思いました(苦笑)。
スタジアム見学中にスタッフが写真を撮ってくれるところがあるのですが、バルサの選手との合成写真を作れるというもので、1人13ユーロもします。しかし、この値段でも列ができるほどみんな写真を撮っていくのです。つまり、スタジアム入場料の17ユーロとあわせると、1人につき30ユーロのお金をスタジアム見学だけで落としていることになるのです。僕が想像するだけでも、一日に1万人弱のバルサファンが訪れているのではないかという計算なので、試合をせずともFCバルセロナには30ユーロ×1万人=30万ユーロ(約4150万円)が転がり込んでくるのです。これが、来シーズンの選手を買う資金になったりするんでしょう。日本のスタジアムでこれだけの収入が期待できるツアーはないでしょう。これが、世界との差の一つだなと感じました。
さて、もちろんスタジアム付近には他にも施設があり、バルセロナのオフィシャルショップでは、来シーズンのユニホームや、3冠達成記念Tシャツなども売っていました。こちらの売り上げもすごいだろうなと思いましたが、計算するだけムダですのでやめときます。それにしても、試合のない日にこれほどのお金を作れてしまう魅力あるバルセロナは、本当に世界一だなと改めて思いました。