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井上 信
イタリア

イタリア通信 ~ジョカトーレ まことの挑戦~

井上 信
1983年生まれ。神戸市出身。中学時に在籍していたクラブチームのイタリア遠征がきっかけでカルチョ(イタリアサッカー)の虜になる。2005年夏の阪南大学在学中にペルージャへ旅立ち、イタリアサッカー協会所属のチームと選手契約を交わした。チームとの契約を代理人なしでやり遂げ、フットサルチームなどでもプレーした後、帰国。現在はフレスカ神戸チームスタッフとして活躍中。

イタリア

■カルチョをバールで楽しむ方法!

2009.5.1

Ciao tutti.
先日、僕の所属するS.ERMINIOの体育館近くにあるBarに行き、コッパ・イタリアの準決勝セカンドレグ、ユベントスvsラッツィオを観戦してきましたが、僕の愛するユベントスは残念ながら、ラニエリの采配ミスもあり、ラッツィオにホームで敗れてしまいました。デル・ピエロ、カモラネージ、ネドベドをベンチにおいてスタートさせたラニエリ監督へのファンの怒りは、試合後のブーイングからも明らかでしたね。本当に、セリエAの監督をするという重圧がどれほどのものかと想像するだけで、冷や汗をかくような思いをさせられます。

さて、前回のコラムに引き続いて、またBar(バール)についてのお話。
イタリアでは、どこへいっても目にするBar。もちろんこのバールの主人がカルチョ好きなんてこともしばしばあり、そういうバールへ行って、そこのおやじと話をするのもまた一つのカルチョを知る楽しさであると僕は思っています。
そこで、今回はどのようなバールが存在するかを少しだけ皆さんに紹介します。

まず、僕はバールでの試合観戦をする際に皆さんに気をつけてもらいたいことがあります。それは、バールを選ばなければいけないということです。どういうことかというと、各バールの主人によって応援するチーム、贔屓(ひいき)にしているチームがあるからです。
もしも、あなたがユベントスファンなのに、バールの主人がミラニスタ、何てことになったらもう大変。試合中に、ユベントスのシュートチャンスに一喜一憂しているあなたに気づくと主人の対応が悪くなるかも知れません。冗談ではなくて、本当にそういう人もいるのがイタリア。それに、たいていの場合はバールの主人がミラニスタならそこに集まってくるお客さんもミラニスタ。試合放映をするときはここぞとばかり、一致団結する彼らなので、もしも、そこであなたがユベントスを応援しようものなら、それは日本でいえば、阪神好きの居酒屋で巨人を1人で応援しているようなもの。どうです? 恐ろしくなってきませんか!?(笑)

逆にいえば、ユベントスの好きな主人のいるバールを見つければそこはまさに天国なのです。バールの主人をはじめ、イタリア人という人種は基本的に自慢が好き(僕の経験上ですので必ずしもそうとはいい切れませんが)なので、自分の愛するチームのことになると本当によく話してきます。そこに、根っからのお話好きが絡んで、初めて来た日本人のお客相手にも延々とユベントスについての話をされます。そう、いろんな情報収集の格好の場になるのです。もちろん、迷信などもありますが、それもまたバールならではのことでは?

さて、バール一つでこのように天国と地獄を味わえてしまう国、イタリア。どうです? スタジアムに行っての観戦ももちろん最高ですが、お金も張るしそれはちょっと怖いしなどと思っているそこのあなたには、このバール観戦をオススメします。

ちなみに、バールの主人が贔屓するチームを見分けるのはいとも簡単!
たいてい、バールの中には贔屓のチームの旗や、写真、運がよければそのチームの選手のサイン入りのゲームシャツが、そして必ずといっていいほどバールの主人が自慢したがる、主人とお気に入りの選手との写真という品々があるはずなので、それらを目印にバール選びに挑戦してみましょう!

それでは、また来週。チャオチャオ。

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