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井上 信 1983年生まれ。神戸市出身。中学時に在籍していたクラブチームのイタリア遠征がきっかけでカルチョ(イタリアサッカー)の虜になる。2005年夏の阪南大学在学中にペルージャへ旅立ち、イタリアサッカー協会所属のチームと選手契約を交わした。チームとの契約を代理人なしでやり遂げ、フットサルチームなどでもプレーした後、帰国。現在はフレスカ神戸チームスタッフとして活躍中。
Ciao tutti! 久々の日本帰国を満喫中ですが、4年ぶりの桜は感動に近いものがありました。
さて、先日イタリアではU-21代表の親善試合が行われました。セリエAのファンの方ならご存知の名前がずらりと並んだ豪華メンバーでした。 特に、前線には今季年明けから大活躍、カリアリの躍進を支えているセンターフォワードのアックアフレスカ、彼の後ろに2シャドーとして入っているのが、右にインテルのバロテッリ、そして今季のユーベの目玉選手であるセバスチャン・ジョビンコという、なんとも豪華な顔触れ。このメンバーだけを見ているとひょっとすると日本のA代表よりも豪華な選手なのではと思ってしまいます。
さて、少し前まではセリエAのリーグ戦では若手の成長を促すのは難しい状況といわれていました。しかし、最近セリエAの各チーム(特に地方チーム)がリーグ戦に若手をどんどん起用するようになってきていて、これまで伸び悩んでいた若手の育成に成功しています。いや、もっと詳しく説明すると、イタリアでは今までもたくさんの若手が育っていたのです。しかし、名前がある選手を起用する節があり、厳しい戦いが強いられるセリエAの舞台では、実力のある若手でも、経験がないとなかなか起用されるチャンスがなかったのが現状でした。
しかし、最近では、前記したようなU-21代表選手をはじめ、多くの若手選手に起用の機会が与えられています。それは、もちろん日本のJリーグでも同様でしょう。いやむしろ、JリーグがイタリアのセリエAよりも若手の起用については先進国であるかもしれません。
それにしても、最近のセリエAでの若手選手の活躍には目を見張るものがあります。 でも、僕にはこの若手選手たちには決まってある法則があると思っているのです。それは、みんな自分がすごく好きであることです。そうです、ナルシストといってもいいかもしれません。
ナルシストであることと若手選手が活躍できることが、どう関係あるのだろうと首をひねっている方へもう少し詳しく説明すると、つまりは自分自身をアピールする術を知っているということになります。例えば、ユベントス所属のジョビンコを例に挙げると明白です。彼と同じポジション・タイプはユベントスでいうと、デル・ピエロやネドベドという世界的に有名な選手なので、昔から育成年代では評価されてきた彼も、トップで評価を得るまでに多くの時間を必要としました。そんな彼が、今年一気に有名になったのは、ずばり得点後のパフォーマンスなのです。 彼は、得点後に必ず大げさ過ぎるほどのパフォーマンスで喜びを表現し、カメラの前で雄叫びを上げることも少なくはありません。しかも、彼が得点をしたときに限らず、アシストしたときも自分のパスがあってこその得点だといわんばかりに、得点者のところへ行って、よくやったというパフォーマンスをします。昔、デル・ピエロが当時の10番ロベルト・バッジョに同じようなパフォーマンスをしていたのは有名な話で、今はジョビンコがそうしているのです。
何が伝えたいか分かったでしょうか? ナルシストになるというのは、いってみれば、自分のアピール方法をずる賢く考えた人勝ちということなのかもしれません。もちろんプレー面での活躍が前提ですが、メディアをうまく利用することも大切かもしれませんね。ということで、みんなもゴール後のパフォーマンスをいろいろと考えてみるのも上達への近道かもしれませんよ!(笑)