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井上 信
イタリア

イタリア通信 ~ジョカトーレ まことの挑戦~

井上 信
1983年生まれ。神戸市出身。中学時に在籍していたクラブチームのイタリア遠征がきっかけでカルチョ(イタリアサッカー)の虜になる。2005年夏の阪南大学在学中にペルージャへ旅立ち、イタリアサッカー協会所属のチームと選手契約を交わした。チームとの契約を代理人なしでやり遂げ、フットサルチームなどでもプレーした後、帰国。現在はフレスカ神戸チームスタッフとして活躍中。

イタリア

■カルチョvsフットボール

2009.3.6

UEFAチャンピオンズリーグ決勝トーナメント1回戦。ここイタリアだけでなく、世界中のサッカーファンが注目しているセリエA対プレミアリーグの対決。ファーストレグの結果は、セリエAの1分け2敗と、カルチョよりフットボールに軍配が上がっています。

さて、今日はイタリアではどのような見解が、この2つの異なるサッカーに対してされているのか紹介します。

以前のコラムで「アッラ・テデスカ」を紹介しましたが、イングランドのフットボールを示す用語もあります。それは「アルビトロ・イングレーゼ」で、直訳するとイングランド人の審判という意味なのですが、これが何をいいたいかというと、なかなか笛を吹かない審判のことを指しています。
つまり、ある程度の競り合いは笛を吹かずに試合を流すという意味でもあります。
セリエAの試合でもときどき、審判を皮肉の意味をこめてアルビトロ・イングレーゼと呼んだりもします。

これから連想できることは、イングランドでは少々のコンタクトでは倒れない屈強な肉体が必要になること、そして90分間、試合がある程度スムーズに流れるのでそれに耐えられる走る力が必要になってくるのです。
このようなことが、イタリア人から見たフットボールの特徴でしょうか。
セカンドレグでは、イングランドの繰り広げるフットボールに対して、どのようにカルチョの力で対応するのか、面白そうです。ここぞという場面での、カルチョの強さは皆さんもご存知でしょう。イタリア人たちは口をそろえてこういいます。『Noi sappiamo giocare a calcio』俺たちは、サッカーを知っていると。

それにしても、イタリアではチャンピオンズリーグはもちろんUEFAカップの試合も、本当に国民の半分以上がテレビに釘付けになります。先日は近くのピザ屋さんで観戦したのですが、大人から子供まで、はたまたおばあちゃんまでもが応援しているのです。

やっぱりこういう意味での環境という点ではまだまだ日本は、サッカー後進国であるなと感じます。こっちの子供たちは小さいころからこれだけハイレベルな試合を見ていて、それをマネして、いろんな意味で環境の優れたところにいるのだなと改めて思いました。

日本のみんなも、もしもチャンスがあればニュースで得点シーンを見るだけでなく、できれば1試合通して自分の好きな選手を追うなり、試合全体を見て目を養っていくことができたらいいですね。そこでいろんなことに気づいて、成長への第一歩になることもあるはずだから。

それではまた来週。チャオ!

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