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井上 信
イタリア

イタリア通信 ~ジョカトーレ まことの挑戦~

井上 信
1983年生まれ。神戸市出身。中学時に在籍していたクラブチームのイタリア遠征がきっかけでカルチョ(イタリアサッカー)の虜になる。2005年夏の阪南大学在学中にペルージャへ旅立ち、イタリアサッカー協会所属のチームと選手契約を交わした。チームとの契約を代理人なしでやり遂げ、現在ではチームのエースとして認められるほどの存在に成長。来シーズンはセリエC~Eのチームでプレー予定。

イタリア

■あるレストランでのミラノダービー

2008.10.10

チャオ、みなさん。

リーグ第3節、待ちに待った初ゴールを挙げることができました。0-2と負けていたとき、反撃の狼煙(のろし)を上げるゴールを、フットサル特有のつま先でのロングシュートで見事に決めました。打った自分がビックリ(苦笑)。
その直後に、足裏を使ってのパスでアシストして同点! ……までは良かったのですが、やはり優勝候補との力の差が見え始め、終わってみれば3-5という結果になりました。これで、リーグ戦1勝2敗で、現在16チーム中9位という状況です。

さて、今日はセリエAのハイライト、そしてミランvsインテルの“ミラノダービー”をレストランにて観戦してきたので、その様子を。

イタリアでは、セリエAの人気のある試合については、レストランやバールなどで、試合放送をして客引きをするのですが、この日も満員でした。そして、ミランとインテルの両方のサポーターが所狭しとレストラン内に入り交じっているのです。「カルチョの国でそれは危険では?」と思われたかもしれませんが、実際は和気あいあいというか、純粋にサッカーの試合を応援しに来ているお客さんだけです。

若い学生ファンから、地元のサッカー好きのおじいちゃんまで、いろんな年齢層の人たちがこうやって、一つの場所で同じ画面を通して試合を見るのです。(バールによっては、ミランサポーターと、インテルサポーターの部屋を分けているところも、まれですがあります)

そして、試合開始とともにレストラン内もにぎわい、興奮の渦に巻き込まれていくのです。中にはせっかくの焼きたてのお肉に手をつけずに、スクリーンに集中している人も。

さて、試合を見ている間、日本のサッカーファンの人たちはどういった場面で盛り上がるのでしょうか?
イタリア人たちは、ガットゥーゾが激しくスライディングをして、アンチェロッティ監督とベンチ際で口論している場面ですごく盛り上がっていました。どうやら、イタリア人たちは気持ちの通じる熱いプレーに白熱するみたいです。

マテラッツィがヒジ打ちを食らわせば、お返しとばかりに今季ミランに新加入したMFフラミニがアドリアーノにヒジ打ちをかます。改めて、ダービーとは戦術うんぬんの前に気持ちの入ったフィジカルの戦い……肉弾戦という感じを受けました。見ている側も手に汗握る思いなのです。

ついに、試合終了のホイッスルが鳴り、負けたインテルサポーターは悲しそうにそそくさと店の外へ、逆にミランサポーターは歌いながらウェイターを呼んで、そこからデザートを頼み、もう1杯と楽しく祝杯をあげる。

本当に楽しい一夜になりました。スタジアムに行っていないのに臨場感あふれているというか……。みなさんもイタリアに来てチケットが取れなかった場合は、そういうレストランなどでの観戦も楽しいのでお勧めです!

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