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井上 信
イタリア

イタリア通信 ~ジョカトーレ まことの挑戦~

井上 信
1983年生まれ。神戸市出身。中学時に在籍していたクラブチームのイタリア遠征がきっかけでカルチョ(イタリアサッカー)の虜になる。2005年夏の阪南大学在学中にペルージャへ旅立ち、イタリアサッカー協会所属のチームと選手契約を交わした。チームとの契約を代理人なしでやり遂げ、現在ではチームのエースとして認められるほどの存在に成長。来シーズンはセリエC~Eのチームでプレー予定。

イタリア

■スパイクは選手生命?

2008.3.2

Ciao tutti!!!

今週は気分がいいです。チームは勝って首位をキープ、僕もスタメン出場して新聞各紙からチーム最高の6.5という採点をもらいました。来週も出場が期待できそうなので、今度こそ得点をして、目に見える結果が欲しいですね。

さて、こちらイタリアは最近暖かい日が続いております。
僕の住むASSISI(アッシジ)という町は、イタリアの真ん中に位置するウンブリア州というとこにあるのですが、日本で例えると青森ぐらいの緯度になります。日中の最高気温は20度近くまで上がりますが、朝と夜の冷え込みは厳しく、最低気温は5度以下にもなります。そんなことで、この時期のイタリア旅行は服装に気をつけないといけないのです。

と、カルチョには関係ないと思ったかもしれませんが、ここからが本題。

イタリアのサッカーグラウンドのほとんどが天然芝でできており、天候によってグラウンドの状況が変わってくるのですが、そのことに彼らイタリア人はすごく敏感なのです。

特にスパイクには細心の注意を払います。僕らサッカー選手が使うスパイクには、雨だからポイントの高いものを使用するなど、いろいろな選択肢があります。この時期は天候が変わりやすいし、気温の変化によって芝生の状態も変わるので、非常にスパイク選びが難しくなるのです。

たいていの選手は、常時スパイクを2つ用意しています。1つは固定式で、もう1つは取り替え式です。固定式はポイントが13個、取り替え式は6個なので、彼らはスパイクのことをポイントの数から「13」と「6」と呼びます。
実はこの「6」と呼ばれる取り替え式スパイクですが、ポイントの高さもそれぞれなので、グラウンドの質によって慎重にポイントを選んでいきます。そして、アップの段階で試し履きして試合に臨むわけです。

ただし、これだけ慎重にスパイク選びをして試合に臨んでも、大事な場面で滑ってミスをすることもあります。グラウンドの中には22人の選手と審判を合わせた23人が走り回っているわけですから、ピッチが荒れて、前半と後半では状況が変わることになります。

これらのことをすべて踏まえた選手が、試合でいいプレーをできるのかもしれません。だからスパイク選びを間違うと、ボールをうまく扱えても、大事な場面でツルッと滑ってシュートミス……。なんてことも、おおいに有り得るのです。

ですからスパイクは、イタリアのグラウンドでプレーする選手にとっては命なのです! 僕も、グラウンドと天候に注意しながら選んでいきたいと思います。そして、来週こそは得点決めちゃいます。

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