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井上 信
イタリア

イタリア通信 ~ジョカトーレ まことの挑戦~

井上 信
1983年生まれ。神戸市出身。中学時に在籍していたクラブチームのイタリア遠征がきっかけでカルチョ(イタリアサッカー)の虜になる。2005年夏の阪南大学在学中にペルージャへ旅立ち、イタリアサッカー協会所属のチームと選手契約を交わした。チームとの契約を代理人なしでやり遂げ、現在ではチームのエースとして認められるほどの存在に成長。来シーズンはセリエC~Eのチームでプレー予定。

イタリア

■イタリアで日本食

2007.11.23

Ciao tutti!!!
先週の頭くらいからここイタリアはウンブリア州、極寒のごとく寒い日々が続いております。一昨日、朝起床したときに部屋にある温度計をのぞいてみると、驚愕でした。-2度を、指していたのです。
まぁそんな中でもカルチョは行われるわけで、今週もこの寒い中ホームゲームがありました。が、僕たちANGELANAは、優勝候補のSPOLETO相手に1-5と痛恨の敗戦を喫しました。9節を終えて、首位から一気に5位へ転落してしまいました。といっても、首位との勝ち点差2なので、この混戦のトップ争いから頭一つ飛び出せるように、今週も練習を頑張りたいと思います。

さて今日書くのは、先日チームの友人たちを招いた日本食パーティーからのひとコマです。
お寿司が食べたいというチームメートの要望により、僕は手巻き寿司とチラシ寿司の2皿を用意しました。

完成に近づくに連れて1人のチームメートから疑問の声が……。聞いて見ると、
『SUSHIってのは、白いご飯の上に、生の魚がのっているだけじゃないのか?』
という質問。たしかに、外国人たちの知っている寿司といえば、握り寿司のそれになるのです。もちろん彼らもそれを期待していたわけで、僕がこの2皿を作り終えると、これは寿司じゃないとの不満の声が。

しかし、僕たち日本人からすれば、握り・チラシ・巻きのすべて3種類がお寿司。ところが、外国人の彼らからすると、SUSHIは握り寿司のSUSHIだけなのです。

ザ・SUSHIは1つなのです。

日本人は、ある程度臨機応変だけど、イタリア人は不器用で真っすぐなところがあり、個性が強いと思います。サッカーでも同じことがいえると思うのですが、日本人には足元が起用で複数のポジションをこなせる選手が多い、しかし、イタリア人には一つのポジションを徹底してやる選手が多いのです。

オシムジャパンでも、複数のポジションをこなせる選手が優遇されているような気がしませんか? それに対して、イタリア代表はFWのトニ、ゲームメーカーのピルロ、闘犬ガットゥーゾ、カテナチオの要カンナヴァーロなど、それぞれの選手特有のポジションがある。それでワールドカップを勝ち抜いたのだ。
だからといって、個性の強いメンバーだけを集めてもイタリアやブラジルなどの強国にすんなり勝てるわけではないでしょうが、こちらへ来てすごく大事に思ったことの一つが、この【個性】なのです。僕もチームの監督やサポーターから、『Makotoには個性が足りない。もっと、個性を出してバカになれ!!!』とよくいわれる。

個性といきなりいわれても、一体何のことだかわからないけど、彼らは一人ひとりそれがある。僕もいま、自分の個性を探しながらカルチョの旅をイタリアでしているところです。
どうです? みなさんも自分の個性を知ってみては? サッカー上達への近道かもしれませんよ。

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