STRIKER DX

ストライカーデラックス
ショップ.学研 学研のオンラインショップ Gakken
www.soccerstriker.net
トップページ マッチレポート コラム トピックス セレクション バックナンバー ムック リンク
最近のコラム


2008年5月10日
イタリアにおける外国人選手契約


2008年5月5日
チラリと見せてやれ!!!


2008年4月25日
1ゴール=300万円+仕事


2008年4月19日
ファンタジスタと、トレッカンテ


2008年4月11日
C・ロナウドの足ワザはアリ?


2008年4月7日
1vs1では、負けるな!!!


2008年3月28日
静岡選抜 vs ペルージャ


2008年3月27日
キリスト復活で1週間休み


2008年3月22日
インテル100周年!!!


2008年3月8日
カッサーノしますか?


2008年3月2日
スパイクは選手生命?


2008年2月24日
マコトが、イタリア人になってきたぞ!


2008年2月18日
インコントリスタ


2008年2月11日
ホームとアウエー


2008年2月7日
ある日のガゼッタ


2008年1月30日
医療スタッフ


2008年1月18日
若手選手の活躍がカギ?


2008年1月9日
LeggeroとCattiveria


2008年1月5日
クリスマス会


2007年12月22日
12月のカルチョ事情


2007年12月14日
監督業の難しさ


2007年12月8日
クラブワールドカップ


2007年11月30日
イタリア人になれ!


2007年11月23日
イタリアで日本食


アルゼンチン 南米通信
~ラ・ビダ・デ・ホルヘ~
イングランド 新・イングランド通信
~No Football No Life~
スペイン スペイン通信
~Entrenador KAZU~
イタリア イタリア通信
~ジョカトーレ まことの挑戦~

   ■休載中■
ドイツ ドイツ通信
~夢をリアルに~
イングランド イングランド通信
~inside walker~
トップコラムワールドサッカー通信局>イタリア通信 ~ジョカトーレ まことの挑戦~ サポーター
Column コラム
海外発!日替わりリレーブログ ワールドサッカー通信局
井上 信
イタリア

イタリア通信 ~ジョカトーレ まことの挑戦~

井上 信
1983年生まれ。神戸市出身。中学時に在籍していたクラブチームのイタリア遠征がきっかけでカルチョ(イタリアサッカー)の虜になる。2005年夏の阪南大学在学中にペルージャへ旅立ち、イタリアサッカー協会所属のチームと選手契約を交わした。チームとの契約を代理人なしでやり遂げ、現在ではチームのエースとして認められるほどの存在に成長。来シーズンはセリエC~Eのチームでプレー予定。

イタリア

■サポーター

2007.11.16

Ciao tutti!!!
僕の所属チーム「ANGELANA」は、リーグ戦8試合で5勝1分け2敗の勝ち点16。何とかまだ同率で首位の座をキープしています。

さて、今日はイタリアのサポーターについて書きたいと思います。
もうニュースを通してご存知の方も多いと思うので詳細は省きますが、先週の日曜日にラツィオファンの一人が警官の発砲により、死亡するという事件が起きました。

そして、そのニュースはすぐに全国のサポーターに広がり、各スタジアムでは警官に対するサポーターの暴動が起きました。特にひどかったのが、アトランタで行われていた、アトランタvsミラン戦での出来事です。
試合開始から5分過ぎのこと、アトランタのウルトラスたちが、観客席とグラウンドの境界にある特殊素材の透明のバリアーを破壊し始めたのです。この状況では、試合を進行できないということで、この試合は前半8分で打ち切りになりました。他にもセリエC1のターラントvsマッセーゼの試合では、ターラントのティフォージ(ゴール裏の熱狂的なファン)がビンなどをグラウンドに投げ込み、2-1でターラントが勝っていたにも関わらず、試合の中止を促す行為に及んで、実際に途中で打ち切った。

このように、イタリアサッカー界では、カルチョをスタジアムで楽しめる環境がなくなってしまっています。

イタリアに来てみて、実際にわかったのですが、彼らのカルチョに対する愛情は、日本のそれとは異なります。何がかというと、彼らとカルチョの関係はひとつの歴史のようなもので、各町にある1つのチームは彼らの誇りであるとともに、彼らのバンディエッラ(旗)なのです。つまり各試合、大げさにいえば国対国の戦争のようなものなのです。愛国心(地元愛)が強過ぎるためにこのような感覚を抱いてしまいます。

それにしても、もちろん純粋にクラブを応援しているというティフォージがほとんどで、警官に向かってビンを投げるなどというサポーターはそのうちのわずかです。

今年の2月には、カターニアでファンの暴動により警官の1人が死亡するという事件が起きました。あのときはイタリアサッカー界が一丸となって、このような悲劇の繰り返しをなくそうと、スタジアムの整備など環境を整え直したばかりでの今回の出来事。

いま、まさにカルチョはスポーツでなくなってきています。このような事態を変えるためにも、どうにかしなければなりませんね。ティフォージといえば僕たちANGELANAもウルトラスがあり、毎試合ホームにもアウエーにもやってきます。僕たちのようなセミプロの試合でも、ファン同士の暴動が起こることがあります。

サポーターというのは、本当は彼らの愛するチームを応援してサポートする集まりなのでは?
試合に勝てばいいが、負けたときはそのサポーターたちが何かとアクションを起こす。この状況が続くなら、カカやカンナバーロの発言も仕方がないのかも。イタリアでプレーする身としては怖いですが、いい結果を出すことが僕たち選手のできることなのかなと思うので、がんばりたいと思います。

もう、このような悲劇が起こらないことを祈ります。

次のコラム← ワールドサッカー通信局トップへ →前のコラム

ストライカーDX トップ マッチレポート コラム トピックス セレクション/スクール バックナンバー ムック リンク