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井上 信
イタリア

イタリア通信 ~ジョカトーレ まことの挑戦~

井上 信
1983年生まれ。神戸市出身。中学時に在籍していたクラブチームのイタリア遠征がきっかけでカルチョ(イタリアサッカー)の虜になる。2005年夏の阪南大学在学中にペルージャへ旅立ち、イタリアサッカー協会所属のチームと選手契約を交わした。チームとの契約を代理人なしでやり遂げ、現在ではチームのエースとして認められるほどの存在に成長。来シーズンはセリエC~Eのチームでプレー予定。

イタリア

■土? 芝生?

2007.11.9

Ciao tutti!!!
リーグ戦7試合を終えて5勝1分け1敗の勝ち点16で、ぼくたちANGELANAはついに首位になりました。今季昇格したばかりのチームなので、周りの驚きも大きいようです。まぁまだ、リーグ戦の4分の1しか過ぎていないので、これからまだまだ気が抜けない戦いが続きます。

さて、今日はグラウンドについての話を書きたいと思います。
今朝、インターネットにて僕の通っていた大学のホームページを見ていると、サッカー部のグラウンドが人工芝になると載っていました。

日本では、中学、高校、大学の年代で使用されるグラウンドは、土のグラウンドであることがほとんどだと思います。しかし、ここイタリアでは、小さいころから芝生のグラウンドでプレーすることができます。各町には、必ずといっていいほど1つグラウンドがあります。そして、そこではその町のチームが練習をしていて、下部組織もしっかりとあるのです。下部組織の選手たちは、その町のトップチームでプレーすることを夢見て成長していくのです。

では、小さいころから芝生でプレーすることによって、どのようなメリットがあるのでしょうか?
僕がいちばんに考えたのは、スライディングです。土のグラウンドでは、スライディングをするとケガの恐れがありますし、滑らないのであまり効果的ではないと思います。でも、これが芝生のグラウンドとなると効果的なスライディングが増えてきますし、ケガの恐れも少なくなります。

つまり、スライディングの回数が増えるわけです。
DFの選手だけでなく、前線の選手も必要とあらばボール奪取のためにスライディングをします。そうすることで、相手の選手はどうするか。
スライディングタックルを受けないためにも、ワンタッチ、ツータッチでのプレーを増やして、ボールを早く回すことが自然と身についていきます。

つまり、一つ先のプレーを考えていく必要が生じてくるのです。こうなることによって、試合全体のプレーの速度が上がります。

とまぁ、僕の個人的な考えを並べてみましたが、僕の友人が面白いことをいっていました。
友人A氏は、サッカーに関しては全くの素人。しかし、A氏はセリエAとJリーグを見比べてあることをいいました。
『Jリーグは、スピードがなくて面白くない。その分セリエAは、見ていて迫力があり面白い』
実は、全く同じことを他の友人もいっていたのです。両者ともサッカーには全くの無知なのですが、同じ感想を抱いたのです。

小さいころからのグラウンド環境が本当にプレー速度に影響しているかはわかりませんが、興味深い話ではないですか?

僕の神戸での学生時代は、県の準決勝くらいから芝生のグラウンドで試合が行われていました。みんな芝生のグラウンドでプレーできる喜びを得るためにがんばっていたような気がします。でも、もしも1回戦から芝生のグラウンドでプレーしていたら?芝生のグラウンドでプレーできるというありがたみは持てなかったでしょうが、プレーの質は変わっていたと思います。

芝生のグラウンドを使用するために、費用などの面で問題があるのでしょうけれど、土と芝生でこのような差が出てくるのではないでしょうか?イタリアでは、グラウンドが町の経営下にあるのがほとんどなので、費用面の問題が少ないのも事実です。カルチョが彼らの町の誇りなので、昔からそこにお金を投入しているイタリアと日本を比べても仕方がないのかもしれませんね。でも、いつか日本が強豪国の仲間入りをするためにも、重要なことなのかも。


Montecastello di Vibioという町のグラウンド。イタリア8部のチームでも、しっかりとした天然芝のグラウンドがある。
Montecastello di Vibioという町のグラウンド。イタリア8部のチームでも、しっかりとした天然芝のグラウンドがある。
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