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井上 信
イタリア

イタリア通信 ~ジョカトーレ まことの挑戦~

井上 信
1983年生まれ。神戸市出身。中学時に在籍していたクラブチームのイタリア遠征がきっかけでカルチョ(イタリアサッカー)の虜になる。2005年夏の阪南大学在学中にペルージャへ旅立ち、イタリアサッカー協会所属のチームと選手契約を交わした。チームとの契約を代理人なしでやり遂げ、現在ではチームのエースとして認められるほどの存在に成長。来シーズンはセリエC~Eのチームでプレー予定。

イタリア

■ファウル? シミュレーション?

2007.11.2

Ciao tutti!!!
先週の日曜日は、アウエーで1-1の引き分けとなり、現在1試合少ない中、16チーム中4位です。今週は、延期になっていた試合が木曜日に入り、日曜日にも試合ということで、1週間にリーグ戦2試合を戦います。2試合とも勝利すれば、単独で首位になるのでがんばりたいと思います。

さぁ今日の話題は、イタリアと日本でのサッカーニュースの違いについて。

イタリアでは、日曜日のセリエAの試合が終わると、その直後からTV各局が試合結果とその内容を伝え、夜12時まで放送が続きます。番組の展開は下記の通りです。

①その日の大一番の試合結果から始まり、その他の試合の結果まで
②その日にスタジオにいるレギュラーメンバーとゲスト(選手や監督が試合後に来たりする)と司会者で、いろいろなテーマ(例:ミランは国内リーグでなぜ勝てないのか?)について話し合う。
③各試合について、審判のジャッジは正しかったのか? オフサイドはあったか、なかったか? などと一人一人の意見を出して討論する。
④最後にその日の全ゴールシーンを流す。

とまぁ、大方このように番組は進められていきます。
それでは、どこが日本との大きな違いなのでしょうか?

③番目にある、審判のジャッジについて話し合う部分について、日本ではテレビを通して見ることはないと思います。イタリアでは、例えば先週の日曜日のNapoli-Juventus(ナポリ-ユベントス)戦の後半10分、1-1の場面で、審判がNapoliにPKを与えたのですが、番組内でそのVTRを何回も流して語り合った結果、審判の明らかなジャッジミスだというところに話は収まりました。

メディアがこうして、審判のミスを突き止めていくわけです。そして何が起こるか?

毎試合後に、イタリアサッカー協会はその週に行われた試合で出たイエローカード、レッドカードについて、その選手に何試合の出場停止処分を与えるかなどを決めるために集まります。そのときに、テレビ番組で流されていたVTRをもとにして、審判のジャッジミスなどについても話し合います。その結果、Napoli‐Juventus戦のレフェリングをしていた主審は、9試合の出場停止処分を言い渡されました。さらに、PKのもとになっていたNapoliのFWサラジェタもシミュレーションをVTRから確認されて、2試合の出場停止になりました。他の試合ではParma(パルマ)のフェルナンド・コウトが試合中にリボルノの選手につばを吐いていたのがVTRから判明。3試合の出場停止になりました。

このように、イタリアでは審判のミスや、審判が見えないところで起きていたことをVTRから認証して、その選手に対して罰を与えることがあります。もちろん、審判のミスなら審判に罰が下るわけです。

日本では、サッカー番組を見ていてもゴールシーンを流すだけで、オフサイドがあったか、ファウルがあったか、審判のミスジャッジに関することについては決して触れることがないように思えます。もしかしたら、日本サッカー協会からマスメディアに対して審判を保護するような決まり事が通達されているのかもしれませんね。でも、罰するところは罰していかないといけないし、審判だって人間の目で見ているので、ミスもあり得ます。審判が主役になるような試合が増えれば、サッカーがつまらなくなります。

なぜ、日本ではゴールシーン、試合結果だけで終わってしまうのでしょうか?

ファウルシーンをテレビで多く流せば、サッカー選手を目指しているあなたも、どの局面でどのファウルが危険なのか、有効なのかがわかるかもしれません。ということで、日本でも少しづつ厳しい目を持つ人たちが増えていくべきなのではないのかな? と思います。

なぜ、イタリアが2006年ドイツワールドカップで優勝できたのでしょう?
決勝戦で、マテラッツィがジダンを退場させたからではないでしょうか???

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