2010年3月26日 最終回 ~新たなる挑戦~ 2010年3月19日 カルチョスタイル? 2010年3月11日 ボンベル~BOMBER~ 2010年3月1日 11個の仕事 2010年2月22日 選手は、いちばんのティフォーゾ! 2010年2月17日 審判から見た日本人 2010年2月14日 監督とクラブの関係 2010年2月1日 インテル勝利で喜ぶミラン会長? 2010年1月14日 選手のための環境選び 2010年1月8日 年越し花火? 2009年12月21日 冬のメルカート 2009年12月7日 コッリドーイオ(廊下)を見つけよう! 2009年11月30日 2010南アフリカへの道 2009年11月20日 スタジアムに住む魔物? 2009年11月12日 飛行機のぶつかり合い 2009年11月6日 +ccioでやっかいになる? 2009年10月29日 マテラッツィ2世のシンデレラストーリー 2009年10月23日 リッピの苦悩とカッサーノ 2009年10月14日 練習後の癒し方 2009年10月9日 Mmmmm,Troppo buono! 2009年9月30日 ブラズーリ来日! 2009年9月24日 適当=ファンタジー? 2009年9月15日 オレの彼女はミラニスタ! 2009年9月8日 ミランJr.キャンプにて~後編~
井上 信 1983年生まれ。神戸市出身。中学時に在籍していたクラブチームのイタリア遠征がきっかけでカルチョ(イタリアサッカー)の虜になる。2005年夏の阪南大学在学中にペルージャへ旅立ち、イタリアサッカー協会所属のチームと選手契約を交わした。チームとの契約を代理人なしでやり遂げ、フットサルチームなどでもプレーした後、帰国。現在はフレスカ神戸チームスタッフとして活躍中。
Ciao tutti!!! いきなりこんなタイトルで、イタリアってやっぱり恐いな~。なんて思ったあなた、勘違いさせてごめんなさい。 これは、セリエAの試合を見に行く観客へ向けての言葉ではなく、日曜日の試合前にぼくたちのチームの監督が日本人の僕に対して言った言葉です。
まぁ大袈裟な言い方ですが、説明するともっと相手にファールをするところは強く行けということになります。 ファールには、無駄なファールもありますが戦術的に必要なファールもあり、これが日本とイタリアでは大きく違います。
そのファールの中でも僕が一番興味を持ったことは、【やられたらやり返せ】という、日本では多分一番やってはいけないファールだと思います。 僕の日本でのサッカー経歴の中でこの類のファールを、許していた監督は一人もいなかったですしね。 それが、イタリアでは違うのです。戦術として、相手との駆け引きとしてこのファールが使われるのです。
先日の試合で、相手DFに背後からスライディングを受けた僕ですが、文句を言わずに黙ってプレーを90分間続けました。そして、その翌日に同じチームメートに言われた言葉がこうです。 『お前は相手になめられるぞ。もしそうでなくても、相手はお前のことを脅威に思わないだろう』 彼が、続けて説明してくれました。 『ファールをもらって、相手を退場にさせるのは確かに戦術的にいいことだ。でも、相手選手の誰かにファールをやり返さなければお前のことをみんな狙ってくるぞ。それに、お前が相手選手の一人にファールを仕返すことによって相手は、お前を見る目が変わる。いい意味でも悪い意味でも、要注意人物となるのだ。なぜなら、あからさまに汚いファールをしてはお前が退場することもあるし、審判からの目がチームにとって不利になりかねない。そこを相手は狙って、ドリブルでファールを探しにお前のところに突っ込んでくる。でも、やり返すことによってお前との距離を取りたがる弱気なDFもいる。何気ないファールをすることが大事だ、相手を苛立たせるようなやつを』
たったひとつのファールで、ここまでの駆け引きをイタリア人選手たちはしているのだ。 しかも、彼はセリエCというプロの試合も経験している選手。これはプロとセミプロ、またアマチュアのサッカーでもいえることだと思う。
話は戻るが、試合前に監督が僕に言った言葉はこういうことだったのだ。 ナイフを持ってはグラウンドに入れないが、必要なときには相手の足にナイフ(ファール)をしろということなのである。 これは、日本のサッカーの現場では学べなかったことで、サッカーで勝つためにすごく有利に働くことだなと思いました。
ということで、みんなにファールをしろというわけではないけれど、必要なときに必要なファールはあるということをわかってほしい。でないと、日本人はいつまでもなめられ続けるかもね。
ANGELANAは2試合終えて、1勝1敗。僕の新聞採点は6.5でした。 2試合ともいい形できているので、今週の日曜日のホームではゴールを決めて勝って、もっと要注意選手になるべく頑張ります!!!
それではみなさん、よい週末を!!!