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井上 信
イタリア

イタリア通信 ~ジョカトーレ まことの挑戦~

井上 信
1983年生まれ。神戸市出身。中学時に在籍していたクラブチームのイタリア遠征がきっかけでカルチョ(イタリアサッカー)の虜になる。2005年夏の阪南大学在学中にペルージャへ旅立ち、イタリアサッカー協会所属のチームと選手契約を交わした。チームとの契約を代理人なしでやり遂げ、フットサルチームなどでもプレーした後、帰国。現在はフレスカ神戸チームスタッフとして活躍中。

イタリア

■オンとオフ

2007.9.15

【サッカー選手として、オンとオフを理解できない選手は終わりだぞ】

いきなりですが、この前、いろんなチームの監督と話す機会があって、そのときに話して印象に残っている言葉です。

特に【ON】と【OFF】という言葉についてであるが、さまざまな場面で出くわしてくると思う。
例えば、攻守の切り替えにおいてや、攻撃時にどこでスピードアップするかのオンとオフなどがあり、それはプレー中のことだけを想像しがちではないか。

しかし、このイタリア人監督がいっていたのはプレー中のことではなくて、生活とサッカーに取り組む時間のオンとオフである。
簡単にいってしまうと、休日はしっかりと休めということ。そして、グラウンドに来ればしっかりとトレーニングをして、試合では戦えということである。すごく簡単で当たり前のような言葉である気がするが、本当にみんな実行できているだろうか?

例えばイタリアでは、日曜日の試合前の土曜日は、ほとんどのチームが練習をオフにする。もちろん選手は土曜日を丸一日、好きなように過ごせるのだ。オンとオフという言葉を使うと、オフの状態とでもいおうか。しかし、明日に控える試合に向けて、体と頭を休ませてリフレッシュさせるという、ある意味では【仕事】でもあるので、そう考えるとオンな状態にあるのかもしれない。

このように、オフの日であったとしても、しっかりとオンの状態でないといけない。難しいかもしれないけど、非常に重要なことなのでよく考えてほしい。
といっても、各選手それぞれ日曜日の試合へ向けての運び方があるだろうから一概にリフレッシュさせる方法があるかというと疑問だけれど。

日本の大学でプレーしているときと比べて、こちらの選手たちは体のケアをしっかりと個人でできている気がする。特に試合前の食事管理から、試合当日の、試合までの過ごし方について、少なからず各選手それぞれのやり方がある。それははっきりとしていて、毎週日曜日は同じことの繰り返しのようだ。

そして、試合では平日の練習とは全く違うチームに変わってしまう。もちろんいい意味で、闘争心むき出しの負けられない戦いになる。日本にいるときも試合にはもちろん負けたくなかったし、いいプレーをして勝ちたかったから気持ちを持ってプレーしていたが、ここイタリアでのそれとは明らかに違う。

最後に、日本でプレーしていたころは少しの痛みは我慢してプレーするということが多かった。監督にアピールしたいというのももちろんだし、若かったので将来のことを考えずに目先の大会しか見えていないということもあった。だが、イタリアでは怪我をするとすぐにプレーをやめて、チームドクターのところへ行く。

中学・高校年代の選手でもその辺りはしっかりとできていて、筋肉痛以外の痛みを感じるとすぐに練習をストップする。これについても、その監督がいっていた当たり前のようで、日本では聞いたことがなかった言葉がある。
【左右両方に同じ痛みがあれば、筋肉痛・疲労だがどちらか片方が痛むなら、その場でプレーを中断するべき】
確かに、その通りであると納得した言葉だ。この辺にも、【ON】と【OFF】をはっきりさせていかなければいけないことが伝わってくる。

ということで、これから長くプレーしたい選手や試合に向けて良い調整をしたい選手は、これらのことを少し見習ってみてはいかがでしょうか?
次のコッパ・イタリア第2戦ではスタメン出場が濃厚なので、しっかりと結果を出していきたいと思う。試合に向けての調整もしっかりとしていこうと思います。

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