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井上 信
イタリア

イタリア通信 ~ジョカトーレ まことの挑戦~

井上 信
1983年生まれ。神戸市出身。中学時に在籍していたクラブチームのイタリア遠征がきっかけでカルチョ(イタリアサッカー)の虜になる。2005年夏の阪南大学在学中にペルージャへ旅立ち、イタリアサッカー協会所属のチームと選手契約を交わした。チームとの契約を代理人なしでやり遂げ、現在ではチームのエースとして認められるほどの存在に成長。来シーズンはセリエC~Eのチームでプレー予定。

イタリア

■平均身長181センチ

2007.9.8

Ciao tutti!!!(みなさん、こんにちは)
今日は、日本のみんなに勇気を与えることを少し紹介。

9月5日付けのスポーツ新聞に載っていた記事からで、『Largo ai piccoli』という一つの見出しがありました。内容は、【小さい選手たちにも活躍する場がある】というもの。

今年のセリエAを見ていると、
ジョビンコ(エンポリ) 164センチ
ミッコリ(パレルモ) 168センチ
ロジーナ(トリノ) 168センチ
フォッジャ(カリアリ) 171センチ
などなど、背が低いのに活躍している選手が多い。一昔前でいうと、ゾラなどがこの部類の選手になるけど、全選手のテクニックの上がってきた現代のサッカーでは、背の低い選手が成功することは難しいのが現実。しかし、そんな中でも上の例に挙げた彼らを筆頭に、身体的に小さい選手たちが成功しています。

ちなみに、去年のセリエAの選手の平均身長は181センチ。
日本人選手で181センチもあれば、大型選手になるでしょう。そして、僕のプレーしているイタリアのセミプロの世界でも同様のことがいえます。みんな、身長は180センチくらい。僕は身長167センチなので、かなり背の低い部類で、実際に去年のチームではいちばん背が低く、今年のチームでも僕は下から2番目です。

僕のように身長の低い選手は、イタリア人監督いわく、特別な何かがないとなかなか獲得しようとしないのです。例えば、ミッコリのような爆発力、ゾーラのようなプレースキックに得点力、ジョビンコのようなテクニック、フォッジャのような左足、ロジーナのファンタジーなどなど、各選手何かについて突出している部分があります。こういった部分があるからこそ、セリエAという舞台で活躍できるのです。

とにかく、海外でのプレー経験を踏まえて僕がいいたいことは、日本人で身体的に小さいからといって、くよくよすることはないということ。ただし、体格のいい選手たちに立ち向かうためには、何か武器を身につけなくては苦しむことになります。
それに、多くの大きい選手たちは足元の技術がそれほど高くない。ポストプレーやパワープレーなどには強いが、細かいドリブルやキックのテクニックも持ち合せた選手は少ないです。

ただし、セリエAには例外もいます。
インテル所属のイブラヒモビッチこと、イブラ君にいたっては、身長192センチにしながら、小さい選手が武器としているそれらを、ほぼすべて兼ね備えているのだから恐れ入ったもの。彼みたいな選手がどんどん出てきたら、僕たち小さい選手たちは、どのようにしてアピールしたらいいんでしょう?

まぁそのときがくれば、またそのときに考えますが。

日本でいう大型選手で、体の大きさで活躍してきた選手たちが海外で通用するためにはどうするのでしょう? 身体能力でサッカーの勝敗が決まったんじゃあ面白くはないですが、実際問題、勝敗には少なからず作用します。

ということで背の低い僕らは、常に良いプレーをするために、体格のいい選手に立ち向かうために頭で考えて行動しなければならないわけです。

今週もセリエAでの、背の低い選手の活躍が楽しみですね!!!

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