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島田 佳代子
イングランド

イングランド通信 ~inside walker~

島田 佳代子
中学生の頃に見たイングランドのプレミアリーグにはまり、99年より在英。2001年よりサッカー専門誌を中心に執筆活動を開始。現在は執筆活動のほかにラジオ出演や、日英でトークイベントなどを行っている。
著書に「I LOVE 英国フットボール」「13万円でマチュピチュ」がある。
http://www.kayorita.com

イングランド

■不安要素だらけのイングランド代表

2007.8.24

8月22日に、聖地ウェンブリースタジアムに8万6000人以上の観客を集めて行われた「イングランド対ドイツ」の親善試合。

このカードは因縁対決としても知られていて、旧ウェンブリーでのラストゲームは、2000年10月に行われた欧州予選の同カードでした。このときは、ドイツがハマンのFKにより1点を守りきり勝利。
キーガンが代表監督を解任され、のちに母国初の外国人監督であるスウェーデン人のエリクソンが代表監督に就任しました。
その後、エリクソン率いるイングランドがミュンヘンのオリンピック・スタジアムでドイツを5-1で破りましたが、「1-5」と映し出された電光掲示板の写真がプリントされたTシャツが今でも露店で売られているなど、現在ははもちろん、今後も語り継がれていく試合となりそうです。
それほどにこの両国のライバル関係はすごいんです。
 
さて今回の試合も2-1でドイツが勝利。
地元の大衆紙でもゴミという意味のRubbish にかけて「Robbish」と書かれてしまったGKのポール・ロビンソンは決定的なミスを犯してしまい、自分自身のプレーに自信を喪失。
精神的に大きなダメージを受けてしまっています。
オーウェンやテリーがロビンソンを擁護するコメントを出していますが、今のロビンソンにはその声は聞こえないでしょう。

報道で一番目に付いたのはロビンソンのミスを批判するものですが、地元サポーターの声で一番多いのは、ロビンソンではなく、マクラーレンに対するもので、「一体、何試合負けたらマクラーレンはクビになるのか。まだ足りないのか」。「手遅れになる前に辞めさせてくれ」といった厳しいものばかりです。

唯一良かったのはスタメンで出場し、試合のMVPにも選ばれた19才のミカ・リチャーズの活躍ですが、ドイツのレーヴ監督が最大の脅威だとしたのはベッカムのFK。しかしFKも機会を与えられなければ、脅威にはなりません。ベッカムにとっては移動時間と時差が大きな負担になっています。
試合後にアメリカにとんぼ返りし、翌日のリーグ戦に出場したそうですが、何だかそこまでいくと、ベッカムが見世物のようでイヤです。
 
この試合もジェラード、ルーニー、ハーグリーヴスといった選手を欠いてはいたものの、イングランドは過去9試合で、白星はわずか2試合のみ。
まもなく再開するEURO予選を前に、これ以上は「怪我人が多くて」といった言い訳はできない状況に追いやられています。

不安要素ばかりです。

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