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イングランドのメディアは久々にベッカムが代表復帰を果たしたこと、ランパードの退団などを大きく扱っていましたが、同じように紙面を飾り、ファンを心配させたのが、ポール・ガスコイン(通称 ガッザ)です。
何日か前に病院へ行く姿が目撃されていたのですが、40才を祝う誕生日パーティーで激しい腹痛を訴え病院へ。胃潰瘍と診断され、そのまま手術を受けました。尋常ではないアルコールの摂取量が影響していたようです。
ガッザは80年代から90年代にかけて活躍した、イングランドの国民的アイドルともいわれる選手で、ぽっちゃりめの体型からは想像できない、巧みなドリブルは人々を魅了しました。なぜ「アイドル」と書いたかというと、とにかくユーモアたっぷりのお茶目な性格で、ほかの人がやったら怒られるだろうと思われることをやっては「ガッザ」だったら仕方がないと許され、笑いを提供していた可愛らしい性格で愛されていたからです。また、その人気を決定づけたのが、イングランドがベスト4まで勝ち進んだ1990年イタリアワールドカップでしょう。敗退が決まったとき、ピッチ上で子供のように泣きじゃくる姿に世界中の多くの人が魅了されたのでした。
フットボール漬けの毎日だったのに、引退する心の準備もできていない間に急に引退することになってしまった。そして、その後の人生をどうしていけばいいかわからなくなり、精神的にかなり不安定な状態に陥り、アルコールに頼ることしか考えられなくなったと聞きました。ただし、ひどくなる前にアリゾナのクリニックへ通うなど、本人なりに頑張っている姿も見ましたし、お会いしたときにも驚くほど丁寧に対応していただきました。街を歩けばパブだらけのイングランドは、アルコール依存症の治療のためには適した国とはいえませんが、何とか立ち直ってもらい、ジョージ・ベストの二の舞いとなるのは寂しすぎるので避けてほしいと思います。
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