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僕の中でロマーリオは好きなFWの一人です。通算1000ゴール(非公式も含む)を挙げる偉業を達成しましたし。
信じられないスピードとテクニック。決して上背は高くありませんが、何よりもゴールを奪う感覚がずば抜けていた選手。確かに日常生活やグラウンド外での奇行など問題児のレッテルをはられていましたが。
ゴールを決めるということに関してはずば抜けた才能を持っていた選手だったと思います。
そのロマーリオが初めてバルセロナに加入したときの話を紹介しましょう。
語り手はなんとスビサレータ氏(元スペイン代表GK)です。
彼が初めてバルサに加入した1993年。彼の性格もあってかチームメートの誰とも話をしようとしませんでした。
そこで当時バルサのGKだったスビサレータはあえて彼に近づき「今日の試合の相手のGKの名前は●●で、身長は高く、こういう動きに弱い」と、GKの特徴を話しました。
するとロマーリオは変な顔をして「お前は俺にゴールの決め方を教えるつもりか?」と聞いてきたんです。
なので「いやいや。そうじゃない。でもお前は相手のGKの名前を知っているのか?」とスビサレータが聞き返すと「いや。知らない」と返答。
それでは…
「じゃあ、どのくらいの身長か知ってる?」
「いや。知らない」
「じゃあ、相手GKの短所は?」
「それも知らない。全く知らない」と問答を交わしました。
なので、
「だからチームの助けになればと思って、相手のGKの特徴をお前に話してるだけだ。相手のGKは早めにシュートを打つと反応が遅れる。でも1対1にはめっぽう強い」といったんですが、ロマーリオは「ふーん」という感じであんまり聞いていないようだった。
そして試合は負けてしまいました。試合でロマーリオは決定的チャンスをGKに何度も阻まれました。そう、形は相手が得意の1対1の状況です。
試合が終わって「ほら。相手のGKの特徴を教えたじゃないか。あいつは1対1に強いが、もっと早めにシュートを打っていれば反応が遅れるんだ!」とスビサレータがいうと、「お前! なんでそのことをもっと早くいわないんだ!」とロマーリオが怒り出したそうです(笑)。
ここは冷静に「いやいや。だから試合前に相手のGKの特徴を話しただろ。でもお前は聞いていなかった」と返すと、ロマーリオはハッと思ったのか「俺が間違っていた。これからは随時相手GKの特徴を教えてくれ」といい、その後チームの輪にも積極的に入るようになったそうです。そしてそのシーズン33試合に出場し、30得点を獲得。もちろん得点王に輝きました。
ロマーリオの活躍の裏には、こんなエピソードがあったんですね。
今度からストライカー養成に優秀なGKコーチを招へいし、GKコーチに元ストライカーを招くというのはどうでしょうか? 何か新しい発見があるような気がするんですが(笑)。 |