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いきなりですが(選手経験のある)皆さんは何枚イエローカードをもらったことがありますか?
それはどのような状況でもらったのでしょう??
では、次の質問へ行きます。
皆さんは故意にイエローカードをもらったことがありますか?
さて、こちらスペインは下部組織も大人のカテゴリーもシーズン佳境を迎えております。残留争い、優勝争い、昇格圏内に入るなど、これまでと1試合にかける重みは違ってきます。
そんな中で問題になってくるのが累積警告による出場停止。大事な試合で主力選手が出られない……これは本当に困ります。スペインでは僕の知る限り5枚のイエローカードで1試合の出場停止になります。
そのことを踏まえて「イエローカードの清算」をするんです。どういうことかというと、例えば試合を控えてある主力の選手がすでに累積で4枚のイエローカードをもらっているとします。
次々節の対戦相手はとても大切な相手で絶対に勝ちにいかなければいけない。しかし、次節の相手はよほどのことがない限り勝てると計算できる相手だとします。
するとその試合でわざとイエローカードをもらい、次の試合(格下の相手)は当然出場停止。ですが、その次の試合には確実に出られる(しかも1試合休息を挟んで!)わけです。
簡単にいうと大事な試合に備えて休むことと一緒に、累積警告を清算しようとわざとイエローカードをもらうわけです。もし、そこでイエローカードをもらわず、次の試合でたまたまイエローカードをもらってしまって大事な試合に出られなくなるというのは最悪だからです。その可能性を避けるための安全策というか……。
そういえばちょっと前にある日本人選手がそれをやって、そのことをブログに書いてしまって問題になっていましたね・・・
良いか悪いかに関わらず、こちらでは「そんなの普通でしょ?」という感覚です。
実際に僕も何度かわざとイエローカードをもらうのを見たことがありますし、一緒にやっていた監督さんがそのように指示を出していることもありました。「お前は4枚カードをもらっているからこの試合でもらえ」と。
ただですね。見ていて思ったのは「意外にそれって結構難しい」ということ。
あまりにも露骨にやるとイエローではなくレッドカードになる可能性もありますし、イエローカードをもらおうとしてやっているなと主審に気づかれるとカードを出してくれない、もしくは主審の機嫌を損ね、不利なように笛を吹かれてしまう恐れもあるのです。
なので
・誰にも迷惑かけず(危険なタックルや後ろからのチャージではなく)
・主審の機嫌を損なうことなく
・状況を読みつつ自然に
もらうようなプレーをしなければいけません。しかもそればかりにとらわれるのではなく、試合の状況を見ながらやるのですから相当な高等技術です(笑)。ちなみに断っておきますが、わざとイエローカードをもらうことを推奨しているわけではありませんよ。
よくあるのは勝っているときに、セットプレーなどを蹴るふりをしてなかなか蹴らず時間稼ぎ。相手フリーキックのときにわざとボール近くに立つ。自らボールを失って相手を引っ張って止めてしまうなどなど……。
先日アシスタントコーチとして帯同した試合ではセンタリングをミスして、まず「くそ!! ミスった」と怒りを口にし、その後GKから飛んできたボールを手で止め、イエローカードをもらう選手がいました。状況的にはイライラしてその腹いせにボールを手で触ってしまったと。
でも、完全に最初から狙っていました。すごい演技力というべきか……。
しかし、やっぱり真面目な選手もいるわけで「俺、どうやってもらったらいいか分からないから、審判にカード出してねって聞いてみていい?」という選手も。
全員で「いいわけないだろ!!」と突っ込んでおきました。
ちなみにその真面目な選手は一生懸命(?)イエローカードをもらうプレーを探すのですが、いずれもうまくいかず、しかも途中からボールが来なくなり、最終的にイエローカードをもらえずに試合は終了してしまいました(笑) |