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倉本 和昌
スペイン

スペイン通信 ~Entrenador KAZU~

倉本 和昌
1982年5月19日生まれ。広島県出身。中学生時代に選手としての限界に気づき、指導者になろうと決意する。高校卒業後、アルバイト期間を経てバルセロナへ。
2006-2007シーズンより、バスク人のみで構成されるアスレティック・ビルバオの育成部コーチに。さらに地元のチーム(U-12)で監督を務めている。スペイン公認コーチングライセンス中級取得。08-09シーズンは、スペインリーグ2部B、バラカルドのスカウト兼ビデオ係およびサントゥチュ13歳チームの監督を務めている。「Entrenador」は指導者の意。

スペイン

■サッカーのルール、すべて把握していますか?

2009.4.16


選手の皆さん、そして指導者の皆さん、本当にサッカーのルールをすべて把握していますか??

サッカーのルールは全部で17条。唯一分かりにくいのはオフサイドでしょうが、それ以外は誰にでも分かる、とてもシンプルなものです。
それがサッカーを世界的なスポーツにした一因でもあるかもしれません。
極端にいうと「いかに(オフサイドにならないように)相手ゴールにシュートをぶち込み、相手に打たせないか」なのですから単純明快。

ただ、ルールは知っていても適応の仕方を知らないといけません。こういう場合はどうなるのか……その実例を知っていないとルールを適応できているとはいえないのです。なぜならルールができた時点で「その裏をかいくぐろうとする」人が必ず出てくるわけですから(笑)。最近のスペインリーグで有名なのはボールボーイの扱いですね。

勝っているときはボールを拾わない(大体後半残り15分ぐらいでスタジアムから撤収)。またはタイミングを見計らって2つボールをグラウンドに投げ込む。負けていたら素早くリスタートするようにする。これは今や常識となっています。
ボールボーイについてルールが設定されていないので、今はそんな裏ワザが許されているんですしょうが……。まさにいかなる手を使ってでもという感じです。

というわけで、先日行われたコーチングスクールのルールの授業に出てきたテストをいくつか紹介したいと思います。講師は元スペインリーグ、そしてチャンピオンズリーグでも主審を務めたことがあるハビさん。

彼いわく「きちんとルールを知っていないと審判に抗議できないだろう? それに上級ライセンスを取る者としてルールを誰かに完璧に説明できないと恥ずかしいぞ」と教わりました(笑)

それでは以下の問題、皆さんも考えてみてくださいね。

1、 コーナーフラッグのポールの高さは? ポールにフラッグはつけなくてもいいか?コーナーフラッグを立てることは義務か、そうではないか?

2、 プレー中に監督がグラウンドに入って、ペナルティーエリア内で相手チームのシュートを手で止めた場合、どのようにプレーを再開するか?

3、 上記の2の例が監督ではなく相手チームのサブの選手だったら?

4、 タッチライン際一人の選手が相手選手に股抜きをし、スペースがないのでその選手はタッチラインの外を走りました。そのとき相手の選手はタッチライン外でその選手を引っ張り倒しました。この場合どのようにプレーは再開されますか?

5、 トスボールの際に必ずチームから1名ずつボール近くにいくのは義務ですか?

6、 キックオフの際センターサークルには何名入れる?

7、 ゴールキックをGKが蹴る際にセンターサークル付近で敵チームの選手が味方選手の足を引っかけて倒しました。どのようにプレーは再開されますか?

8、 味方ペナルティーエリア近くで相手選手による反則があり、直接フリーキックを得ました。キッカーはGKに戻そうとしパスを送りましたがミスキック。ボールはそのまま味方ゴールに入ってしまいました。この場合はゴール?

9、 8の例で直接フリーキックが自陣のペナルティーエリア内で行われ、バックパスがそのままゴールに入ってしまった場合は?

10、 センターライン付近でAチーム側のスローイン。そのときにAチームの8番の選手が16番の選手と交代しました。16番の選手はタッチラインの外に置いてあったボールを拾いそのままボールを持ってスローインすることは可能ですか?

11、 後半終了間際でAチームのエースが相手ペナルティーエリア内で倒されPKを獲得。その選手はファウルを受け、足を痛めたのでいったんグラウンド外に出なければいけません。しかしPKのキッカーはその選手。この場合上記の選手はPKを蹴ることが可能ですか?

いかがでしょうか? 「そんなのありえない」という例もあるでしょうが、実際こちらでは起こりうることもあるなので(観客が投げたものがシュートに当たったり、シュートを妨害したり……)。

改めて勉強すると「そういう(極端な)例だったらどうするのか知らなかったな」ということがたくさんありました。サッカーのルール自体は単純ですが、実際の試合ではいろんなことが起こり、そのすべてにおいて対応するすべを知っていないといけません。
きちんとルールを知っていれば、それを生かすこともできるわけですし。

特にオフサイドのルールは改正されたため、ゴールチャンスを作る抜け道ができたんですよね(笑)。
上記の質問の答えは次回にご紹介したいと思います。

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