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倉本 和昌
スペイン

スペイン通信 ~Entrenador KAZU~

倉本 和昌
1982年5月19日生まれ。広島県出身。中学生時代に選手としての限界に気づき、指導者になろうと決意する。高校卒業後、アルバイト期間を経てバルセロナへ。
2006-2007シーズンより、バスク人のみで構成されるアスレティック・ビルバオの育成部コーチに。さらに地元のチーム(U-12)で監督を務めている。スペイン公認コーチングライセンス中級取得。08-09シーズンは、スペインリーグ2部B、バラカルドのスカウト兼ビデオ係およびサントゥチュ13歳チームの監督を務めている。「Entrenador」は指導者の意。

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■練習の見方と、試合の見方

2008.12.26


「(誰かの)練習を見にいって勉強する」。僕もよく使う言葉です。

パッと練習を見にいって、「どんな練習なのかな?」とか「自分だったらどうするだろうか?」と考えたりするわけです。

しかし、練習を見にいくことの真の目的は何なのでしょうか?

はたから見て、目の前で行われている練習について、その背景にあるものを把握するのは難しいです。現れている現象しかとらえていない場合がほとんど。しかし、その背景や意図をとらえることが本当はいちばん大切なのです。

その日の練習の目的や、監督が選手たちに伝えたいメッセージは何なのか?
前回の試合はどうだったのか?
チームの状態はどうなっているのか?
次に試合ではどんなことをイメージしているのか?
対戦相手をどのように分析し、どう対策を立てているのか?
チームの順位や雰囲気は?

ということを、イメージや新聞などで情報を集めて自分なりに仮説を立てた上で、なぜその練習をやるのか? 意図は? という目で見ないといけないと思うのです。その後、監督に直接聞けるのがベストですが。

それがないと、練習を見る目が(自分にとって)面白い練習か否かになりますし、つまらなさそうに見える練習も僕たちが考える意図とは違うものがそこには隠されているかもしれないのです。

ただ漠然と練習を見るのではなく、考えながら見る習慣をつけなさいと知人から教わりました。想像し、頭の中で検証してみる。それが勉強になると。

そして、「この練習をして、次の試合はどんな風になるのかな?」とまた考える。

試合の見方というか分析はまた違う話になってしまいますが、試合を見たら自分の考えたイメージと現実とのズレを検証します。

さらに大切なのは、その試合の内容と結果を受けて、「自分だったらどういう練習をするか?」を考える。

この練習と試合のサイクルが、シーズンを通してずっと行われる。毎週末に公式戦を行うリーグ戦システムのよさは、実はそういう分析をする習慣をつけることにも役立っているわけです。

リーグ戦システムは選手だけではなく、指導者もそれによって鍛えれていくのはないかと感じています。

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