STRIKER DX

ストライカーデラックス
ショップ.学研 Gakken
www.soccerstriker.net
トップページ マッチレポート コラム トピックス セレクション バックナンバー ムック リンク
最近のコラム


2008年12月28日
これが戦闘民族?


2008年12月26日
練習の見方と、試合の見方


2008年12月13日
まずは激しさから


2008年12月8日
スーペル・デポルの生みの親


2008年11月29日
負けたらクビ


2008年11月20日
神から人間に?


2008年11月14日
サッカーと闘牛は同じ!?


2008年11月10日
国王杯の面白さと重要さ


2008年11月3日
本当に純血主義??


2008年10月26日
生涯センターバック宣言!


2008年10月17日
たくましく生きる選手


2008年10月9日
誕生日会とサッカーくじ


2008年9月25日
プレシーズンに必ずすること


2008年9月18日
バラカルドと日本


2008年9月11日
退屈だけど必要不可欠なこと


2008年9月4日
カテゴリーにだまされない


2008年8月28日
メッセージの送り手と受け手


2008年8月22日
大人の駆け引き?


2008年8月15日
憧れのプロ選手と友達になる


2008年8月12日
初めての経験


2008年8月4日
走れる選手が良い選手?


2008年7月25日
アスリートか、サッカー選手か


2008年7月18日
スペインの育成の現実から考えてみる②


2008年7月10日
スペインの育成の現実から考えてみる①


アルゼンチン 南米通信
~ラ・ビダ・デ・ホルヘ~
イングランド 新・イングランド通信
~No Football No Life~
スペイン スペイン通信
~Entrenador KAZU~
イタリア イタリア通信
~ジョカトーレ まことの挑戦~
メキシコ メキシコ通信
~Si se puede!やればできるさ!

   ■休載中■
ドイツ ドイツ通信
~夢をリアルに~
イングランド イングランド通信
~inside walker~

トップコラムワールドサッカー通信局>スペイン通信 ~Entrenador KAZU~ プレシーズンに必ずすること

Column コラム
海外発!日替わりリレーブログ ワールドサッカー通信局
倉本 和昌
スペイン

スペイン通信 ~Entrenador KAZU~

倉本 和昌
1982年5月19日生まれ。広島県出身。中学生時代に選手としての限界に気づき、指導者になろうと決意する。高校卒業後、アルバイト期間を経てバルセロナへ。
2006-2007シーズンより、バスク人のみで構成されるアスレティック・ビルバオの育成部コーチに。さらに地元のチーム(U-12)で監督を務めている。スペイン公認コーチングライセンス中級取得。08-09シーズンは、スペインリーグ2部B、バラカルドのスカウト兼ビデオ係およびサントゥチュ13歳チームの監督を務めている。「Entrenador」は指導者の意。

スペイン

■プレシーズンに必ずすること

2008.9.25

9月1日から、僕が監督をやらせてもらうことになっているサントゥチュ Infantil A(13歳)のプレシーズンが始まりました。

大半の選手は僕のことを知っており、また僕も彼らと何度か練習をしたことがあります。しかし、新しく来た選手も数名おり、僕も彼らのことを深く知っているわけではないですから実質、新チームでのスタートです。

僕はプレシーズンに必ずやることがあります。

それはチームの規律、約束事の確認などもそうなのですが、いちばん大切にしているのは「より選手たちのことを知り、そして監督である僕のことを知ってもらう」ということです。

信頼関係の構築。

これがないとチームとして、そして一つのグループとして機能しないと思います。良いプレーをするとか、練習をがんばる以前の問題です。

特に外国人である僕の場合、選手たちも周りの親も「こいつはちゃんとサッカーを知っているんだろうか?」「大丈夫か?」と思われますし、「こいつがいっていることはよくわからない」と感じることもあるわけです。

なので、ここでお互いのことを理解しようと歩み寄ることが必要になります。その場合、もちろん選手からではなく、僕から積極的にならないといけない。

というわけで、僕は信頼関係の構築にはしっかりとしたコミュニケーションを取ることが大事だと、全員と個人面談(インタビュー)を行っています。

このインタビューは思いもよらない効果があったり、普段なかなか見えない選手間の関係やチームの実情がわかったりするんですよね。

もちろん、それだけに練習時間を費やすわけにはいきませんから、練習後に5人ずつ残ってもらい、4日間で全員終了です(20人選手を抱えています)。

この時期に行う意味は、選手たちのことを早く知ることと、もう一つあるんです。

これから練習を重ねていき、試合をしていけば、どうしてもチームの中で実力差が出てきます。20人全員レギュラーで出られるわけではありませんからね。

彼ら自身の中で、ランク付けが始まります(あの選手は僕よりうまいとか、僕とあいつは同じぐらいのレベルだとか……)。

僕も毎週試合に勝つこと(それがすべてではないですが)を考え、練習をする中で全員にフラットに声をかけられないことが出てくるわけです。

これは差別だとかうまい選手だけがかわいいという意味ではなく、当然平等になるように僕は接していかないといけないのですが、選手たちの感じ方が変わってくるのです。

たくさん声掛けをしていても「俺はレギュラーじゃないからKAZUは僕のことを見てない」とか、逆に一言でも「なんであんなに俺が怒られないといけないの?」と感じる選手もいます。

つまり、どうしてもフラットな状態にはならないわけです。なので、関係がフラットな状態の今なら、選手たちも安心します。

おまけに一人一人とゆっくり時間を取って話をすることで「何かあったらちゃんとKAZUは話をしてくれる。自分の話を聞いてくれる」と思ってくれます。ときには抱えている悩みを打ち明けてくれることもありますし。

自分を開くことで相手も自分を開いてくれると確信しています。

次のコラム← ワールドサッカー通信局トップへ →前のコラム

ストライカーDX トップ マッチレポート コラム トピックス セレクション/スクール バックナンバー ムック リンク