STRIKER DX

ストライカーデラックス
ショップ.学研 学研のオンラインショップ Gakken
www.soccerstriker.net
トップページ マッチレポート コラム トピックス セレクション バックナンバー ムック リンク
最近のコラム


2008年7月25日
アスリートか、サッカー選手か


2008年7月18日
スペインの育成の現実から考えてみる②


2008年7月10日
スペインの育成の現実から考えてみる①


2008年7月3日
ユーロ優勝がもたらした一体感


2008年6月27日
改めて知ったクラブの偉大さ


2008年6月22日
スペインのコーチングスクール


2008年6月15日
スペイン中がEURO2008一色!?


2008年6月6日
まだまだ続くスペインの下部リーグ


2008年5月29日
そわそわする時期


2008年5月22日
本当にすごいヤツは、全国大会に出ていない


2008年5月16日
シーズンの“調整期”とは?


2008年5月9日
ミスの種類②


2008年5月1日
ミスの種類①


2008年4月24日
スペインリーグ1部の審判


2008年4月18日
やりたくない職業


2008年4月10日
レアル・マドリードvsレアル・マドリード?


2008年4月5日
サッカーを通じて何を伝えたい?


2008年3月27日
プロ選手になるということ


2008年3月26日
ホアキン・カパロス監督の育成


2008年3月13日
金髪美女と車


2008年3月6日
リーガの行方を左右する、歴史的ゴール!?


2008年2月29日
クレメンテとイラン


2008年2月22日
アスレティック・ビルバオになくて僕らにあるもの・・・


2008年2月16日
カタールに用心


アルゼンチン 南米通信
~ラ・ビダ・デ・ホルヘ~
イングランド 新・イングランド通信
~No Football No Life~
スペイン スペイン通信
~Entrenador KAZU~
イタリア イタリア通信
~ジョカトーレ まことの挑戦~

   ■休載中■
ドイツ ドイツ通信
~夢をリアルに~
イングランド イングランド通信
~inside walker~
トップコラムワールドサッカー通信局>スペイン通信 ~Entrenador KAZU~ リーガの行方を左右する、歴史的ゴール!?
Column コラム
海外発!日替わりリレーブログ ワールドサッカー通信局
倉本 和昌
スペイン

スペイン通信 ~Entrenador KAZU~

倉本 和昌
1982年5月19日生まれ。広島県出身。中学生時代に選手としての限界に気づき、指導者になろうと決意する。高校卒業後、アルバイト期間を経てバルセロナへ。
2006-2007シーズンより、バスク人のみで構成されるアスレティック・ビルバオの育成部コーチに。さらに地元のチーム(U-12)で監督を務めている。スペイン公認コーチングライセンス中級取得。
「Entrenador」は指導者の意。

スペイン

■リーガの行方を左右する、歴史的ゴール!?

2008.3.6

スペインリーグ、レアル・マドリードとバルサによる首位争いもヒートアップ。一時は9ポイントの差があった勝ち点も、第25節終了時点でついに2にまで縮まりました。

この第25節、レアル・マドリードはヘタフェを、ホームのサンティアゴ・ベルナベウに迎え、なんと0-1で敗れてしまいました。そして、バルサは最下位レバンテに対してホームで5-1と圧勝。この結果、両者の勝ち点差が2になりました。

話はレアル・マドリードの試合に戻ります。
この試合は僕も近くのBARでテレビ観戦していたのですが、首位のレアル・マドリードはさすが自信に満ちた試合展開。いつゴールが決まってもおかしくないなと思わせるような試合ぶりでした。

しかし、サッカーとは本当に何が起こるかわからないスポーツであることを痛感させられます。

レアル・マドリードを破ったヘタフェのゴールは、レアル・マドリードにとってはなんともくだらない、ヘタフェから見るとなんとも賢いゴールだったからです。

後半17分、オーバーラップしたレアル・マドリード左サイドバックの22番トーレスがシュート。この時点でラウールはオフサイドポジションにいました。放たれたシュートはヘタフェのGKがはじきます。
そして、そのこぼれ球を拾ったラウールは再びゴール前へ短いパスを送り、そのパスをロッベンがゴール。
ファンも待ち続けていたゴールに割れんばかりの歓声。ゴールを決めたロッベンはコーナーフラッグ付近へ走り、寄ってきたチームメイトと共にゴールの喜びを分かち合います。

が……。

次の瞬間、悪夢を見ることになります。

主審はラウールがオフサイドポジションにおり、その後こぼれ球を拾った時点でオフサイドの判定を下していたんです。ゴールに喜ぶロッベンのすぐ近くにいた副審もしっかりとフラッグを掲げてオフサイドを示しています。

それに気がついたヘタフェの主将ベレンゲルは、オフサイドの反則があった地点を主審にしっかりと確認し、ボールを置き、すぐにリスタート。レアル・マドリードの選手たちが気がついていないだけで、これは全く違反ではありません。このとき、レアル・マドリード陣内に残っていたのはエインセとグティの2人のみ。そしてGKのカシージャス。

一方、素早くリスタートし、そのボールに反応しているヘタフェの選手は5人。ここで5対2という状況が生まれているんです。5対2の状況でボールを奪うのはほぼ不可能。ボールを持っていたカスケロはしたたかに、そして完璧に状況を読み、レアル・マドリードDFを充分に引き付けてからパス。
最後はFWウルチェがシュートを決めます。

ヘタフェは素早く、そして冷静に、二度と訪れることはないであろうビッグチャンスを確実にものにしました。

オフサイドの判定にも気がつかず、自陣を空っぽにしてしまったレアル・マドリードの選手たち。そのプレゼントゴールによってバルサとの勝ち点差を縮められてしまったのですから、たまったものではありません。

ゴールを喜んだ後、自陣にゴールを決められる様子を見ていたロッベンの「え?」という顔は忘れられません。

後日、グティは「4歳の子供みたいなミスだ」と嘆いていました。少なくとも間接フリーキックでプレーが再開されるのを誰かが防がないといけなかったですね。

そしてインターネットのアンケートによると、不名誉なことに、このゴールがスペインリーグ史上、最もくだらない馬鹿げたゴールという結果まで出る始末。

試合後、ヘタフェのラウドルップ監督は「キャプテンのベレンゲルの経験が大きく役立ったゴールだった。サッカーは賢くないとできないといわれているが、賢い上に質の高さも必要だ」とゴールを祝福していました。

皆さん。ゴールが本当に決まったかどうかはちゃんと主審に確認しましょうね(笑)。特にオフサイドの疑惑がある場合は、副審にもチェックすることを忘れずに。

次のコラム← ワールドサッカー通信局トップへ →前のコラム

ストライカーDX トップ マッチレポート コラム トピックス セレクション/スクール バックナンバー ムック リンク