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先日、地元ビルバオのサッカー新聞社から僕が所属しているクラブ(サントゥチュ)へ取材の申し込みがありました。
クラブ内の全チームの監督が来るように、と招集がかかったので、僕も恐縮ながら末席に据えてもらいました。
新聞社事務所では、みんなで記念撮影をしただけでそれ以外に特に何もありませんでした。
しかし、事務所にはビルバオに関係した著名人の写真や、歴史的瞬間を取った写真が飾られており、訪れることができただけでも面白かったです。
ただ、なぜうちのクラブが取り上げられたのか、そのときはわかりませんでした。
「近年、育成年代で好成績を出しているから?」と一人で考えていたのですが。
後日、特集としてクラブが取り上げられていたので早速新聞を購入。
読んでいて、なるほど理由がわかりました。
先日、アスレティック・ビルバオのトップチームにてプロデビューを飾ったアイトール・ラモス(背番号45番)というFWの選手がいるのですが、その選手が育ったのがサントゥチュだったのです。
同選手は国王杯のエスパニョール戦でデビューを飾り、さらにホームで行われたFCバルセロナとの試合でも途中出場を果たしました。22歳と若く、今後の活躍に期待が集まっています。
クラブの人たちの多くも、「(手で身長を示しながら)こんな小さいころからあいつを知ってるぞ。ここで育って、アマチュアチームを経由して、それからビルバオ・アスレティック(アスレティック・ビルバオのサテライトチーム)に移籍して、トップチームに昇格したわけだ。本当についこの間までサントゥチュにいたんだよ」と話をしてくれました。
プロ選手を輩出するクラブ。過去6人の選手がサントゥチュからアスレティック・ビルバオへ移籍し、その後トップチームで試合に出たそうです。そんな名誉あるクラブに籍を置かせてもらえるなんて光栄なことですね。
サントゥチュはアスレティック・ビルバオと強い関係を持っており、育成年代から選手を送り込むのはもちろん、クビになった選手を積極的に受け入れてもいます。
それはクラブの会長が過去にアスレティック・ビルバオの育成部ディレクターを8年務めていたことが大きく関係しているんです。それに同会長はサントゥチュの育成に携わって30年以上経っており、ビルバオでこの会長のことを知らない人はいないというほど地元では知られた存在です。
よって、アスレティック・ビルバオで見習い的存在だった僕がこのクラブに移籍できたのも、この会長のおかげなんですね。本当に感謝しています。
まだまだ指導者として未熟者である僕は、その熟練した目を持つ会長に日々鍛えられているというわけです。会長兼育成部長であり、まさにクラブの象徴。
さらに昔は多くの役職を兼任しながらトップチームやユースチームの監督もやっていたそうです。
こんな日本人を受け入れてチームを持たせてくれたことに、感謝の気持ちを表すと共に、ビルバオのサッカーを知り尽くした会長の期待にこたえられるように頑張らないといけません。
最近僕のチームの結果が思わしくなく、いつになく会長の目が光っていることが気になりますが……(怖) |