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倉本 和昌
スペイン

スペイン通信 ~Entrenador KAZU~

倉本 和昌
1982年5月19日生まれ。広島県出身。中学生時代に選手としての限界に気づき、指導者になろうと決意する。高校卒業後、アルバイト期間を経てバルセロナへ。
2006-2007シーズンより、バスク人のみで構成されるアスレティック・ビルバオの育成部コーチに。さらに地元のチーム(U-12)で監督を務めている。スペイン公認コーチングライセンス中級取得。
「Entrenador」は指導者の意。

スペイン

■最近流行はイングランド!

2008.2.5

スペイン人の若手選手がプロ契約をする前に、イングランドに渡りそこでプロ選手になる。

多くのイングランドクラブのスカウトがスペインに渡り、若手選手発掘に力を入れ、青田買いを始める。

スペイン人の可能性ある選手もどんどんイングランドへ行くようになっている。

このような現象が起こっています。

いちばんの顕著な例はアーセナルのセスク・ファブレガスでしょう。
同選手は15歳までバルサの下部組織でプレーしており、U-17スペイン代表としてフィンランドで行われたU-17ワールドカップに出場した際に得点王とMVPを獲得。その大会期間中にアーセナルと契約が決まり、その後の活躍は皆さんもご承知の通りです。

当時バルサのチームメートにはメッシと、ソンゴ(元カメルーン代表GKソンゴの息子)、ピケ(現在マンチェスター・ユナイテッド)がいて、僕も直接見たことがあるんですが、それはそれはとんでもないチームでした。

さらに現在17歳であり、あのボージャンと同じ世代である天才MFがアーセナルにいるんです。

韓国で行われたU-17ワールドカップにも出場したその選手の名前はフラン・メリダ。同選手も15歳までバルサの下部組織でプレーしており、その後アーセナルに引き抜かれました。流れはほぼセスクと同じ。
すでにトップチームでデビューも飾っており、今後注目の選手です。

つい最近では、試合に出し、経験を積ませようとレアル・ソシエダ(スペインリーグ2部)にレンタルで移籍させました。

その他にもエスパニョールの下部組織からチェルシーに引き抜かれた選手もいます。

アーセナル、チェルシー、リバプールといったクラブが、特にスペイン人の若手選手に獲得に動き、実際にスペイン国内用のスカウトを用意しているチームです。

では、なぜスペイン人の若手選手が次々とイングランドに渡るのでしょうか?
一つはプロ契約を結ぶ前の選手を移籍させる場合、勉学の保証や保護者の同伴(保護者に対する仕事の斡旋)が必要ですが、高額な違約金を払う必要がない。つまり安く、将来性のある選手を獲得できるのも原因の一つだと考えられています。

そして、スペイン人の若手選手からするとスペインでトップチームの試合に出場するのは難しい。なぜならアルゼンチン、ブラジルをはじめ、他からどんどん選手を取ってきて、経験もある計算できる選手を使い、若手選手にチャンスを与えようとしない傾向にあるから。
それに比べたらイングランドは若手選手にどんどんチャンスを与えている。
給料もいいし、環境もいい。セスクの例があるし、「イングランドに行ってみるか」と考えているのかもしれません。

あとはイングランドのクラブのオーナーは大金持ちが多く、年俸がいいのも原因かもしれませんね。

なぜ、イングランドに行くのか? もう少し深く調べてみたいと思います。

一昔前、スペイン人は内弁慶で外国では活躍できないといわれていましたが、今ではイングランドで活躍するスペイン人が増えてきました。
それがスペイン代表の躍進につながればいいのですが・・・

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