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倉本 和昌
スペイン

スペイン通信 ~Entrenador KAZU~

倉本 和昌
1982年5月19日生まれ。広島県出身。中学生時代に選手としての限界に気づき、指導者になろうと決意する。高校卒業後、アルバイト期間を経てバルセロナへ。
2006-2007シーズンより、バスク人のみで構成されるアスレティック・ビルバオの育成部コーチに。さらに地元のチーム(U-12)で監督を務めている。スペイン公認コーチングライセンス中級取得。
「Entrenador」は指導者の意。

スペイン

■宝くじとクラブ運営

2008.1.29

年末になると日本でも宝くじが発売され、「今年こそは!」と多くの人が夢を追い求めていることでしょう。

それはスペインでも一緒です。特にクリスマスの宝くじは金額も規模もいちばん大きいです。今回は宝くじとサッカークラブとのかかわりについて少し書きたいと思います。

スペインでは、子供の試合でもグラウンド入場料を取ることがあります。
値段は大体2ユーロ~5ユーロ(高校生年代ぐらいになるともう少し高いです)。日本円にすると300円から800円ぐらいでしょうか。

この入場料が、協会から派遣されてくる審判へ払う謝礼となり、さらにグラウンド管理費などに回されます。

そして入場券にはくじ(3桁の数字)がついていて、大体試合がハーフタイムに入ったときに当選者が発表されます。景品はワインだったり、生ハムだったりといろいろあるようです。

それとは別に、クリスマスが近くになるとクラブが作った宝くじを売ります。
クラブ役員から、さらに各チームの監督も義務で売りさばかないといけないことがあります。僕もバルセロナの地域のクラブにいたときに売らなければならず、買ってくれる知り合いもいそうになかったので、かなり困りました。
おまけにノルマは50枚でしたし……。

結局、そのとき指導していた子供の親にお願いしたという思い出があります。

そのくじを誰に売るかというと会社の同僚や知人、親戚などです。

今いるクラブでは、指導者に義務付けられはしませんでしたが、
役員だとノルマは1人100枚。1枚3ユーロで300ユーロ(約5万円)分です。
後は指導者も任意で売るという形を取っていました。
任意といっても、昔から売っている指導者もいるので、実質「いつもの人」ではありますが。

その3ユーロのうちの2.5ユーロが宝くじの賞金に当てられ、0.5ユーロがクラブの利益になるそうです。

クラブに、そしてサッカーにかかわっている人は多くいますから「クラブを応援してるし、3ユーロだったら買うよ」といって、毎年付き合いとして買う人が結構いるんです。

これも一つの利益を生み出すクラブ経営の方法ですね。
例えば、役人やその他指導者でくじを売れる人が20人いて、一人100枚ずつ売れば、クラブの純利益は1000ユーロ(約17万円)になります。これは地域のクラブにすれば大きな収益ですね。
面白いやり方だと思います。

最後に宝くじに関連した一言。

サッカー選手になることは「宝くじに当たるようなものだ」とこちらではよくいわれています。それだけ簡単なものではないという意味なのですが。

でも、ここで付け加えておくと「その宝くじは買い続けないと当たることはない」というわけです。

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