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トップコラムワールドサッカー通信局>スペイン通信 ~Entrenador KAZU~ クラブワールドカップなのに?
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倉本 和昌
スペイン

スペイン通信 ~Entrenador KAZU~

倉本 和昌
1982年5月19日生まれ。広島県出身。中学生時代に選手としての限界に気づき、指導者になろうと決意する。高校卒業後、アルバイト期間を経てバルセロナへ。
2006-2007シーズンより、バスク人のみで構成されるアスレティック・ビルバオの育成部コーチに。さらに地元のチーム(U-12)で監督を務めている。スペイン公認コーチングライセンス中級取得。
「Entrenador」は指導者の意。

スペイン

■クラブワールドカップなのに?

2007.12.21

ACミランvsボカ・ジュニアーズの決勝となったクラブワールドカップ。
従来のヨーロッパチャンピオンと南米チャンピオンによるトヨタカップから新しい大会方式になって今大会で3回目。
初めて浦和レッズが日本チームとして参加し、ミランと対戦しました。
日本中が世界のサッカーに触れた素晴らしい大会となったと思います。

ミランはヨーロッパのクラブとして初めてのタイトル獲得(過去リバプール、バルサが失敗・・・)に向けて、これまで以上に入念な準備をしていました。

通常ヨーロッパのクラブは、自国のリーグとチャンピオンズリーグをかけ持つ過密スケジュールのため、試合の2~3日前に日本に到着することになります。
しかし、それでは時差ボケによるコンディション不良のため本来の力を出すことは難しいわけです。
そして入念の準備してきている南米のチームに勝利を奪われるというパターンが多かったわけです(原因のすべてが時差ボケではないでしょうが)。

よってミランは時差ボケ対策として専門家とドクターを特別に雇いました。さらに、セリエAの日程もずらし、チャンピオンズリーグの試合も前倒しし、試合を行う10日前に日本入りしました。

「ヨーロッパのクラブとして初めてのタイトルは、われわれミランが取る」という気迫が現れていました。

そんなACミランが浦和レッズと対戦する。それだけで日本のファンにはたまらない試合になったのではないかと思います。僕も「この試合だけはなんとか見たい」と思っていました。

が……テレビ欄のどこを探してもテレビ中継の予定は書いてありません。

「クラブワールドカップ? なんだそれ?」ぐらいの扱いです、スペイン……。

新聞でも隅のほうに少し記事が扱われているぐらいで、当然テレビ中継もありません(幸いにも決勝戦だけは放送されましたが……)

「クラブワールドカップの準決勝がテレビ中継されないってどういうことだ~?」と僕は一人で憤慨していましたが、「だってチャンピオンズリーグのほうが注目度もレベルも高いじゃん。それにスペインのクラブが出ていないし、スペイン時間の午前中に試合をやるんだからほとんどの人は見れない。だからテレビ局も放送しても仕方がないと考えるのは普通でしょ」と友達のスペイン人……。

大して価値があるとは思えないと考えられているようですね。しかも、この国の人は「自分たちのリーグが世界一レベルが高い」と絶対視しているので、スペインのクラブが出ている大会以外は極端に興味をなくすようです。わかりやすいといえばわかりやすいですが……。もうちょっと他国のサッカーに関心を示してもいいのでは? と思うのは僕だけでしょうか。それとも僕が日本人だから海外のサッカーに過敏に反応するのでしょうか?

昨年は中継があったのですが、それはバルサが出ていたからでしょう。

スペインではクラブワールドカップに対する認識はそのぐらいということです。
残念ながら……。

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