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倉本 和昌
スペイン

スペイン通信 ~Entrenador KAZU~

倉本 和昌
1982年5月19日生まれ。広島県出身。中学生時代に選手としての限界に気づき、指導者になろうと決意する。高校卒業後、アルバイト期間を経てバルセロナへ。
2006-2007シーズンより、バスク人のみで構成されるアスレティック・ビルバオの育成部コーチに。さらに地元のチーム(U-12)で監督を務めている。スペイン公認コーチングライセンス中級取得。08-09シーズンは、スペインリーグ2部B、バラカルドのスカウト兼ビデオ係およびサントゥチュ13歳チームの監督を務めている。「Entrenador」は指導者の意。

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■罰金と夕食会

2007.10.4

以前、チームの罰金についてコラムを書きました。
チーム思いの選手たちは(?)せっせと罰金を支払ってくれ、すでに総合計金額は180ユーロ(約2万9000円)にまでなっていました。

そこでサントゥチュJuvenil A(18歳)の監督であるエリッが「チームが始動して1カ月以上経った。そろそろ選手たちとの親ぼくを兼ねて夕食会をしよう」と提案。たまった罰金で夕食会を開くことにしました。このようにチームのために使われるのが罰金なのです(素晴らしい!)。

メンバーは選手全員(数名来れず)とエリッ監督と僕の20人。
場所はクラブのスポンサーにもなってくれているBAR(簡易レストラン)だったので、メニューは5ユーロ(約800円)と格安。
普通ビルバオで夕食のメニューは20ユーロ近くしますからどれだけ安いことか……。

土曜日の試合後、21時に集合となりました。

もし、試合に負けた後であれば気分が重い状態での夕食になったでしょう。しかし、負け試合を何とか引き分けに持ち込み「3試合まだ負けていないぞ!」と雰囲気も良くて、ほっとしました。

途中地下鉄にて、スタメンで出たGKと一緒になったので、待ち合わせ場所につくまでずっと試合について議論していましたが……(笑)。

それはそれで、彼自身どういう風に感じているのか知ることができましたし、僕はこう思っているという意見を伝えることができました。

夕食会といっても、そこで試合の反省をしたり、何か特別なことをするわけでもありません。しかし一つのテーブルを囲んで、みんなでご飯を食べることの重要性を感じました。結束力が強まり、指導者と選手間の信頼関係も増すような気がします。

それに誰がどこの席に座っているかで「仲良し度」もよくわかりますし。

もちろんある程度のところで線引きをしなければいけませんが、全く選手との交流がないというよりは、ある程度こちらから選手たちに近づくことも必要だと思いました。
特にエリッは若く(30歳)、選手により近い存在であり、食事中も選手に学校のことを聞いたり、話しかけていました。
18歳といえばほとんど大人ですから、こちらが心を開いていくことで彼らも開いてくれます。

そういうところはまだまだ僕には難しく、コミュニケーションを自然にとるのが下手だなぁと自覚しています。

サッカーとは直接は関係ないかもしれませんが、人間的交流が良いグループを作るためには必要なんだと思います。良いチームは絶対に良いグループでなければいけない。

このチームは非常に雰囲気の良いグループができているなと感じます。それが最後に踏ん張れる力になりますし、負け試合を拾う要因になっているとも思います。勝敗はそれだけでは決まりませんが、チームワークというのは重要な要因の一つです。

そして、そのグループの雰囲気を生み出しているのは、他でもないエリッ監督。チームのヘッドがチームのすべてを決めるといっても過言ではないと思います。
だからこそ指導者の責任は本当に重いことを自覚しておかないといけないのです。

ちなみにこの夕食会の日、テレビでバルセロナvsセビージャの試合が行われ、途中から選手たちはテレビにくぎ付けになっていました。

やっぱりサッカー大好きなんですね!


Santutxu Juvenil A夕食会
Santutxu Juvenil A夕食会

テレビに釘付けの選手達
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