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~ラ・ビダ・デ・ホルヘ~
イングランド 新・イングランド通信
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スペイン スペイン通信
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メキシコ メキシコ通信
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ドイツ ドイツ通信
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倉本 和昌
スペイン

スペイン通信 ~Entrenador KAZU~

倉本 和昌
1982年5月19日生まれ。広島県出身。中学生時代に選手としての限界に気づき、指導者になろうと決意する。高校卒業後、アルバイト期間を経てバルセロナへ。
2006-2007シーズンより、バスク人のみで構成されるアスレティック・ビルバオの育成部コーチに。さらに地元のチーム(U-12)で監督を務めている。スペイン公認コーチングライセンス中級取得。08-09シーズンは、スペインリーグ2部B、バラカルドのスカウト兼ビデオ係およびサントゥチュ13歳チームの監督を務めている。「Entrenador」は指導者の意。

スペイン

■目に見える、見えないもので評価する①

2007.8.23

10回しかできなかったリフティングが50回できるようになった。
シザースフェイントができるようになった。
ターンが素早くシャープにできるようになった。
不得意な左足でもインステップキックが蹴れるようになった。

これらは(本人にも、周りにも)最もわかりやすい向上です。
なぜなら向上していること自体が目に見えるから。

数字というもので表されれば余計にわかりやすいですね(リフティングが顕著な例)。
しかし、サッカーという競技はまこと不思議であるというか、まだまだ分析されていない部分が多い。最近ではパス成功率、一試合当たりの総走行距離などが出ることもありますが、サッカーは選手のパフォーマンスを科学的に分析しにくい(数字で表しにくい)スポーツだと思います。

野球は打率、盗塁成功率、防御率と選手のパフォーマンスが数字で表されます。バスケットもシュート成功率、リバウンド数、ボール奪取数など、その選手のパフォーマンスを知る上で非常に役立ちます。

しかし、僕ら指導者は数字で表しにくいサッカーというものを理解しながら、選手のパフォーマンスを評価するときに、ついつい数字を見て評価してしまいがちです。

例えば、
50メートル走では誰がいちばんタイムがいいか?
リフティングが最高何回できるか?
ジグザグドリブルは誰がいちばん速くできるか?
どこまでボールが蹴れるか?

などです。

なぜなのか僕は考えてみました。アスレティック・ビルバオの育成コーチとも議論をしました。

サッカーという競技の特性を考えた場合、数字で表される要素だけで判断するのは危険であり、実は目に見えない部分がパフォーマンスに与える影響というのがいちばん大きいのではないか? ということです。

しかし、現実にそれらのデータが重要視されるのはなぜか? それはやはり誰の目にも(結果が)見えるからだと思います。つまり、公正な(?)判断が下しやすい。
「君は彼より0.2秒タイムが悪い」「彼のほうがリフティングの回数は多い」といわれれば、そんなことはないといくらいっても事実そういう結果が出ているのだから仕方がない、というように。

よって上記の事柄は基礎体力や個人技術力を知る上には重要な要素ではありますが、50メートルがいちばん速く、リフティングが1000回できて、ドリブルも速い、しかもキック力がある選手が本当に良いサッカー選手であるかどうかはわからないのです。

ということは、サッカー選手をサッカー選手として評価するには目に見えない部分(知覚、判断力、インテリジェンスなど)をしっかり見極める必要があります。

目に見えない部分をどうやって見るのか?

はっきりとした答えはありません。そのビルバオのコーチも「判断力やインテリジェンスなど目に見えない部分をはっきり知ることができる練習を生み出せないだろうか?」とずっと考えています。

彼曰く「その目に見えない部分がまだまだサッカーの中で開拓されていない所で、今後我々が分析、研究していかなければいけない部分だ」といっていました。そして極論すると「インテリジェンス、判断力を数値化できないだろうか?」と。

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