GAKKEN SPORTS BOOKS 最新版サッカールールブック
最新版
サッカールールブック
監修: 高田静夫
著: 三村高之
とっつきにくいサッカールールの内容を、日本人が理解しやすいようにジャンル分けして構成。判定の難しいケースもイラストを多く使って、簡単にわかるように解説。「日本でいちばんわかりやすいルールブック」の最新版。何かあったときに簡単に調べられる。
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ホルヘ・三村

南米通信 ~ラ・ビダ・デ・ホルヘ~

ホルヘ・三村
1960年10月23日生まれ。東京都出身。元々の南米サッカー好きが、89年のコパ・アメリカ取材を契機に沸騰。91年、気がつけば職を捨て、単身エクアドルに立っていた。現在はアルゼンチンのブエノスアイレスを拠点に、コパ・リベルタドーレス、コパ・アメリカ、ワールドカップ南米予選や各国リーグを取材している。そのかたわら、酒を中心とした南米各国のナイトライフにも造詣が深い。というよりそれに溺れ、酒とサッカーの日々を送っている。

アルゼンチン

■リオオリンピック開幕

2016.08.10

 リオオリンピックの開会式を見て、あらためて不思議に思ったことがある。ワールドカップの開催地は国だが、オリンピックはリオオリンピック、東京オリンピックというように、国ではなく都市だ。ところが開会式では国歌を歌って国旗を掲揚している。たしかに国を挙げての一大イベントではあるが、主役は国ではなく都市のはず。かねてより、おかしいと思っていた。2020年は、これを正しい姿にしてはどうだろうか。東京都の旗を掲揚し、都歌を斉唱する。都歌というのは聞いたこともないが、きっと存在するに違いない。なければ、公募して作ればいい。そうするとまた盗作問題が勃発し、いかにも東京オリンピックらしくなる。開会式で都歌を斉唱するとなれば、都民だけでなく日本国民がその歌に注目し覚えようとする。CDは売れ、ヒットチャートではAKBを凌ぐ勢いとなる。ものすごい宣伝効果と経済効果が期待できるはずだ。

 オリンピックの開会式での選手団の入場は、第1回大会を開催したギリシャが最初で、地元の開催国が最後と決まっている。その他の国はアルファベット順で入場するのだが、今回は前回と順番の異なる国がいくつかあった。前回のロンドン大会をはじめ、通常は英語の国名表記にしたがっている。しかしリオでは、自国の公用語であるポルトガル語で行っていた。ドイツはGERMANYでなくALEMANHAなので、いつもより早く入ってきた。Qではじまるカタール、Kではじまるカザフスタン、韓国もポルトガル語ではCから書かれる。KのケニアはQだった。入場行進というのは、時間が長くて飽きてしまうことがある。しかしこのようにすれば、「この国は、ポルトガル語ではこう書くのか」といった発見があって楽しい。これは、東京でもマネすべきだ。とはいえ、アイウエオ順にしたら全世界が混乱してしまう。ホルヘの案は、ドイツはDOITSUだからDとし、オランダはOLANDAのOにするといったもの。いかがだろうか。

 入場行進では各国選手団のユニホームもお楽しみのひとつ。どこの国か忘れたが、黄色いジャケットで統一された選手団は、全員がシャツの裾を外に出していた。バンクーバー冬季オリンピックでは、日本選手の1人が裾を出して物議をかもしたが、あれはいったいなんだったのか、とおかしくなってしまう。日本選手団のユニホームのデザインが発表されると、必ず誰かがケチをつける。今回も、ドン小西が批判していたのを何かで読んだ。しかし日の丸カラーの赤と白はあのような場所では映えるし、他国に劣るようなことはなかったと思う。そんな中、ホルヘが気に入ったのはチリ選手団だった。濃紺のジャケットに赤いパンツというコーディネートながら、パンツのトーンが男女で違う。女子は明るい赤で、男子はエンジのように落ち着いた色合い。なかなか気が利いていた。

 さて、サッカーは初戦を落としてしまったが、痛かったのは後半開始早々のPKによる失点。2-3から追いつこうとしているところで、2-4と突き放されてしまった。倒れたシーンは、相手選手が勝手に転んだようにも見える。しかし倒れる前に別のDFがシャツを引っ張っていたので、“合わせ技”で反則を取られてしまった。まあ、やむを得ないだろう。5失点は反省すべきだが、ホルヘは4点取ったことを評価したい。常に決定力不足が課題だった日本が、こんなにゴールを決められるとは。PKを得た際の攻撃を含め、すべてが立派な得点だった。このチームは得点が取れる。アジア予選でも、決勝で韓国に逆転勝ちした試合をはじめ、堂々とゴールを奪っている。久保裕也が不在の今回も、あのナイジェリアから4得点。粗さと脆さがあり、これまでと比べると“異色”の代表だ。しかしこのチーム、そしてこのスタイルは、日本のサッカーに新たな方向を示しているのではないだろうか。

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